噛み癖&独占欲 ページ1
貴女side
「あの〜……まふ君？」
「なぁに〜」
「そろそろ離してくれませんか？」
「やだぁ」
まふ君に抱き締められて約30分がたった。
友達と買い物行ってくる、と言って家を出ていきできるだけ早めに帰ってきたつもりだったけど何でこんなに甘えたモードなのだ？
膝の上に座らされてお互い向かい合う体制。
肩に顎を乗せられて、ずっとそのまま。
「もうっ！どーいーてー！！」
「あっ！ちょっと何で下りちゃうの」
そろそろ肩が疲れてきて無理矢理まふ君から離れた。
帰ってからずっと同じ格好だったから自室に戻って着替えようかな。
足をドアに進めようとすると後ろから何かに包まれた。
その何かが何かってことくらいわかってるけど。
「どこ行くの」
「どこって……着替えてくるだけだよ」
「ふーん…他人には見せたのに僕には見せないんだ」
「へ？え、ちょっ、やっ！」
ふわっと体が浮いたかと思えばまふ君に抱き上げられていることが分かった。
そのまま、まふ君が向かうのは私の自室……ではなく寝室。
悪い予感がして下ろしてもらおうとじたばた暴れるとぐらっと傾いてしまい思わずまふ君にしがみついた。
それに満足したのか機嫌良さそうに足を進めるまふ君。
寝室に入ってベッドに優しく下ろされる。
起き上がろうと上半身に力を入れるとまふ君に肩を押されてシーツに体を縫い付けられる。
顔が近づいてきて思わず目を瞑るけど違和感を感じるのは唇ではなく肩。
「ほんとさぁ……肩だし着ていくとか…」
「別に、いいじゃん、可愛かったんだから」
「良くない。Aは無防備すぎるの」
「そんなこと言ったって………ひっ！？」
まふ君の言っていることが分からず呆れていると肩にぬめっとしたものを感じる。
吸われたり、舐められたり…
まふ君が口をあっと開けて、身構えた。
「いっ、たぁ」
がりっと音がするんじゃないかってくらいの力で噛まれて顔をしかめる。
しかし痛みはすぐに過ぎ去って次は気持ちよさが体を巡る。
「はっ、、ん、ぅ〜、」
「ちゅっ、はは、とろとろ、目蕩けてる。何でこんなに首とか肩とか弱いのに露出するかなぁ」
「ん、やぁ、も、やだっ」
「Aが反省するまで今日は離しませーん」
あぁ、長くなりそうだな……
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「こんなに跡付いちゃったらもうあの服着れないねぇ」
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作者名：アキ | 作成日時：2020年6月1日 11時
