〇漁られる ページ12
どれくらい経ったのだろうか
添えられた手はそのままに距離もそのままの状態。
目を開けるべきだろうか…
すると、目を開ける前にちゃんと床に降ろされ、頭に何かを被させられた。
帽子だろうか？
しかし、何故？
疑問がモヤモヤと瞼の中で浮かばせていると嬉しそうな声が私を呼んだ。
「いうたの、A」
『…』
「よし、ワシはこれからロッカーに着替えを取りに行ってくるからの」
「Aのも何かあるか、ちょっとさがしておくから先にシャワー浴びてるんじゃぞ」
その後、私の善し悪しも聞かずして彼はその場からいなくなった。
『なんだったんだ…』
私は頭の帽子を外す。
というか、サイズが合わなくて落ちそうだったのを下ろした。
「おい」
『はぃ…』
振り返ると扉の前で腕を組み、寄っかかっているパウリーがいた。
『パウリー…さん』
「何してたんだが知らねぇがシャワーの準備は出来た、さっさと入ってこい」
彼はクイッと親指で建物の中を指す。
『ありがとうございます…』
「ﾀｸｯ…」
そういうと彼は先に中に入っていく。
扉を開けると内装は本当に綺麗だった。
これが、会社なのか？
電気の作りや窓の装飾、額縁の作りに壁紙やカーペットのセンスはもう人じゃない。
あ、そうだった、靴脱がないのか。
私は靴をつい日常の癖で脱ぐ体勢になったが、そうだ履いてないんだった。
『すいません、私の荷物って…』
「あ？あー、ルッチがこの先にいるから受け取ればいい」
『あ、ありがとうございます…』
「おう…」
そう言いながら進んでいく。
私は綺麗な廊下を見て心の中はしゃいでいた。
そして、パウリーが止まり、扉を開けるとこれまた綺麗。
だがしかし、その部屋のテーブルには私の憎らしき教科書共がいた。
『は…』
しかもだ、革の高級そうなソファに座って私のノートがパラパラと鳴らすコミュ障がいた。
『あの…』
「濡れていたから出しておいたっポー」
『ありがとうございます…？』
あれ？私は今、勝手にリュックを開けられたことに対して言おうとしたのに完全に言う場面が消された。
机の上にいるのは教科書とノートだけでお目当てのリュックがいない。
『リュックは…』
「ここにあるっポー」
ルッチに渡されたリュックの中間のポケットを開けて生理用品などの入っているポーチを取り出した。
''勝手に漁られてみた''
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アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目！しっかり満点で入れらせていただきました！続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます！良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです！(´；ω；`)出来る限りで頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです！更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ！★："代金"ですのでどうぞ！全話あげました！ (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年10月27日 22時
