第18話 蛆 ページ18
家に帰り、本を読む。
わからない漢字は調べて、ノートに簡単に書いていく。
気付けば午後10時。みんなは叔母叔父から解放された嬉しさから、疲れやストレスを癒すためにゲームに熱中している。
みんなの楽しそうな声が、自分の疲れを癒す。
自然と頬が緩み、笑みが溢れる。
だがそれも束の間。嫌な一文を見つけてしまう。
_死んでいたはずの者と話をした人間は祟りの対象である。_
_生きるためには血を流せ。もし、血の中から蛆虫が出たならば…オヤシロ様の怒りに触れた事になる_
俺は、祟りの対象…?血の中から、蛆虫…?
その文章を読んだ瞬間、全身にムズムズとした痒みを覚える。
キッチンに走り、腕に包丁を立て、5cmくらいを深く切り裂く。
血がぶくぶくと溢れ、その血は腕から肘に伝い床へ落ちる。
ポタポタと落ちた血はまるで花が咲くようで…
ボタリ。
白い何かが血液の花に乗る。
うねうねと、体をよじらせる“何か”
ゆっくりと目線を腕に戻せば、“何か”は沢山いた。腕の中に
うねうねと、体をよじらせ、中へ中へと潜ろうとする、蛆。
叫んだ。高く怯えきった声で。
この声に気付いた弟達が一目散にこちらに駆けてくる。
「姉ちゃん…それ…」
こんなに汚い蛆が全身にいるだなんてバレたら嫌われる…
一人になるのは嫌だ…
腕を隠しながら、包帯を持って来てと言えば、悟飯が救急箱を持って来てくれる。
「姉さん、手当てします」
「触らなくて良いッッ…悟天には見せられないから、はやく」
「は、い…悟天…みんなでゲームの続きをしよっか?姉さんは大丈夫だから、ね?」
見せられない。こんな、こんなおぞましいもの…
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
executioner(プロフ) - 宿題多すぎて…小説書けない… (2018年10月27日 0時) (レス) id: 857e8d08de (このIDを非表示/違反報告)
executioner(プロフ) - 亜眞七嵬傀鬼…考えるのすげー時間かかったわ普通に。オリジナルのキャラ?というか化け物考えるの難しいね← (2018年10月21日 21時) (レス) id: 857e8d08de (このIDを非表示/違反報告)
executioner(プロフ) - 十六夜月夜さん» 麺が見えなくなる感じ?かな☆ 旨いぞ☆ (2018年10月21日 13時) (レス) id: 857e8d08de (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - executionerさん» お〜ありがとう!ネギ大量のラーメン!?どんな感じなんだろうね←← (2018年10月21日 13時) (レス) id: f9bc2076b3 (このIDを非表示/違反報告)
executioner(プロフ) - 十六夜月夜さん» 麺類 検定 って検索したら一発で出てきたよ! 評価とコメやったで☆ (2018年10月21日 13時) (レス) id: 857e8d08de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:executioner | 作成日時:2018年9月8日 13時