ボーダー隊員の恋愛事情 7 ページ42
『抱きしめた』は人によっては違うのだろうか。
鋼はAを抱きしめたとき、どういう気持ちだったのだろう。
オレと同じで、とっさに…だったのだろうか。
荒船「暦には…オレたちがいるだろ。鋼も、篤志も、カゲも、ゾエも、Aだって」
何にもないなんて…言わせない。
お前は一人じゃないって伝えたい。
暦の苦しみを、少しでも近くで感じていたい。
それだけで精一杯だった。
どれくらい…抱きしめていたのだろうか。
いつの間にか、暦の体の方が温かくなっていた。
朔咲「ははは…いつもの無駄にある男らしさはどこに行ったんだよ…」
暦の声が耳をくすぐった。
荒船「うるせぇよ…バァカ」
いつからだろうか、暦が大切な存在になったのは。
なんでこんなヤツなんだろう。
馬鹿はどっちだろうか。
朔咲「哲次、おんぶして。間違えてカゲのサンダル履いてきたから冷えて足痛い」
前言撤回、馬鹿はコイツだった。
…でも今回は許してやろう。
そんな甘えさえも愛おしく感じてしまったオレは、コイツのことが好きになったのかもしれない。
荒船「…っしゃあねえな」
朔咲「やったーー!」
________
A「はあーこんな楽しそうなイベントがあったなら誘ってほしかったです…」
皿を洗いながらため息を吐くAを横目に、米屋から台ふきを受け取る。
Aは洗い物が手慣れているようで、影浦先輩がいないのにもかかわらずいつもの倍速で片づけが進んでいく。
巻き込みで手伝わせて本当に申し訳ない…。
気にしないでくださいとか言っていたが、歩きまわされてそうとう疲れてるに違いない。
海丸とか一人だけ寝てしまったぞ。
米屋「今度またAも誘ってやるよ」
A「本当ですか!?」
途端にパッと顔が明るくなった。
米屋「おう!その代わり連絡とりたいからアドレス教えてくれよ」
A「やったあ!ちょっと待ってて下さい。ケータイ取ってきますね」
嬉しそうに全員の荷物をまとめている影浦先輩の家の玄関へと向かっていった。
………ん???
出水「は…はあ!?お…おい、ちょっと待てよ!?」
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長田柚葉(プロフ) - わかりました、ありがとうございます (2016年12月30日 21時) (レス) id: 6f008b5b4d (このIDを非表示/違反報告)
蛙涼(プロフ) - 長田柚葉さん» すみません!5roundからはパソコンの方から作ったのでたどれなくなっています(汗)お手数ですが、「強くなりたい女の子の話」で検索していただければ全て表示されると思います! (2016年12月30日 16時) (レス) id: fd0da19d86 (このIDを非表示/違反報告)
長田柚葉(プロフ) - 1roundはどこですか?ここからだと5roundからしかみれないのですが? (2016年12月28日 22時) (レス) id: 6f008b5b4d (このIDを非表示/違反報告)
蛙涼と瑠璃玉(プロフ) - 桐一葉+星月夜さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2016年12月2日 21時) (レス) id: 6360d609a9 (このIDを非表示/違反報告)
桐一葉+星月夜 - 名前変換は、(名前)と打つと出来ます!頑張ってください! (2016年12月2日 16時) (レス) id: 0908abf055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蛙凉 x他1人 | 作成日時:2016年8月27日 10時