【ワールドトリガー】強くなりたい女の子の話-5round

雑魚 ページ5

『戦闘開始』


１０回目のアナウンスが鼓膜に響いた。
目の前に現れた相手に弾を放つ。

なのに、なんで…

A「攻撃が当たらない…！！」



ハウンドをシールドで守りながら動き回る相手の狙いを定めようと体の向きを変えようとすると、右足に違和感を感じた。
気がつくと地面からスーコピオンが伸びてきて右足に刺さっていた。

ついさっきの攻防で…！

急いで足を抜くと、すぐ横に相手が迫っていた。
突き刺してきたスコーピオンを咄嗟に避けたものの、蹴りを入れられて地面に叩きつけられる。

A「いった…」




目を開くと、太陽を浴びる逆光が刃を振り下していた。


『戦闘体活動限界 緊急脱出』



結果 ０：１０



完敗だ…何も出来なかった。
少しの間放心状態で天井を眺めていると、モニターの向こうから声がした。


『暇だったから相手してみたけど、あんた、聞いていたより大したことなかったわね。雑魚』



そのあとのことはあまりおぼえていない・・・

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