「ありがとよ」 ページ30
ピシ…ピシ…
香取「…!!!」
体が割れていっているのは香取さんの方だった。
銃をオフにする代わりに首の手前にシールドを張ったのだ。
そして私の飛ばされた腕からはスコーピオンが生えている。
刃は香取さんのトリオン供給器官を貫通していた。
香取「スコーピオン…!!」
A「雑魚…雑魚…ってうるさい!…私だって…強くなるんだから!!なってやるんだから!」
香取「やっぱアンタ…ホンットムカつく」
『戦闘体活動限界 緊急脱出』
ドンッ
武富『おおお!?A隊員、まだ隠し玉を持っていた!アタッカー用トリガー、スコーピオン。銃手でもサブトリガーにセットされている隊員を時折見受けられますね』
加古『撃つと見せかけてスコーピオンで刺す…私もそうだけど代表なのは嵐山隊かしらね』
太刀川『オレは香取が取るって思ってたけど…なかなかやるじゃねぇか』
武富『さあ、残り時間も少なくなってまいりました!マップ中央では射程の長さをいかして生駒隊長がリードしている模様!』
ズパッ
若村「ぐ…!!」
『トリオン供給器官破損 緊急脱出』
ドォッ
若村が旋空の餌食になった。
グラスホッパーを使ってトリッキーに旋空を避ける朔咲。
一刻も早く旋空の射程範囲を崩したいという焦りが動きをだんだんと雑にしていき、それがまた自身の動きを制限しているのだ。
朔咲(どうする…カメレオンを使うにはトリオンが足りない…このままだと削り倒される!)
鶴来『おい暦!!』
朔咲「! 剣冴!?」
鶴来がオペレーター室を通じて通信を入れてきたのだ。
鶴来『らしくねぇぞ!いつものアホみたいな突っ走りはどうしたんだよ!メスゴリラ!怪力女!自己中心!マイペース野郎!』
朔咲「あ”あ”!?てめぇ調子乗んなよクソ剣冴!………ぷ…はは!」
いつの間にか、自分がいつもの調子に戻っていたことに気付いた。
支部で二人で喧嘩するいつもの自分に。
そうだ、自分はいつだって頭より体が先に動いてしまうんだった。
鶴来『考えるとかお前がすることじゃねぇ!焦んな、落ち着け。好き放題自分がやりたいように暴れてやれ!』
朔咲「余計なお世話、ありがとよ」
グラスホッパーを生駒に向けて一直線上に数発出現させると、一気に距離を詰めた。
これには構えていた旋空を撃つ時間が無かった。
生駒(はっや!!?)
武富『朔咲隊員、半ば強引にグラスホッパーでアタッカーの間合いへと詰めた!』
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長田柚葉(プロフ) - わかりました、ありがとうございます (2016年12月30日 21時) (レス) id: 6f008b5b4d (このIDを非表示/違反報告)
蛙涼(プロフ) - 長田柚葉さん» すみません!5roundからはパソコンの方から作ったのでたどれなくなっています(汗)お手数ですが、「強くなりたい女の子の話」で検索していただければ全て表示されると思います! (2016年12月30日 16時) (レス) id: fd0da19d86 (このIDを非表示/違反報告)
長田柚葉(プロフ) - 1roundはどこですか?ここからだと5roundからしかみれないのですが? (2016年12月28日 22時) (レス) id: 6f008b5b4d (このIDを非表示/違反報告)
蛙涼と瑠璃玉(プロフ) - 桐一葉+星月夜さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2016年12月2日 21時) (レス) id: 6360d609a9 (このIDを非表示/違反報告)
桐一葉+星月夜 - 名前変換は、(名前)と打つと出来ます!頑張ってください! (2016年12月2日 16時) (レス) id: 0908abf055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蛙凉 x他1人 | 作成日時:2016年8月27日 10時