【ワールドトリガー】強くなりたい女の子の話-5round

動き出す戦況 ページ25

武富『ここで鶴来隊長、生駒隊長に敗れた！緊急脱出の寸前に放った置き土産が両足に上手く命中した！ですが効いていないようにも見えましたが…』


加古『威力、射程を削って弾速を最大限まで伸ばしたの。一見なんともない攻撃だったかもしれないけどトリオン体には確実にダメージは入っているはず。…これで生駒くんの動きは鈍くなったわね』

太刀川『あ〜足はキツイかもな。旋空を撃つときの踏ん張りが効かなくなる。じみーにいや〜なとこ突いてくんな、剣冴は」


＿＿

生駒「こりゃやられた」

細井『向こうも結構戦力が削られとる。うちで残っとんイコさんと隠岐だけやし、ひと暴れしてきたらどうや？』

南沢『イコさん剣冴先輩倒したんすか！？すっげー！』

細井『海ジャマや！モニター見えんやろ！』


生駒「せやな ほんじゃあ、ひと稼ぎしてくるわ」



＿＿＿

日景『剣冴くん緊急脱出。生駒さんがバッグワーム展開したから気をつけて！』

A「鶴来先輩が…！」


それに暦先輩も…




香取「…あんた、まだ残っていたの。一人みたいだし好都合」


武富『ここでA隊員、香取隊にレーダーで捕捉された模様！単独のA隊員に対し、香取隊は全員そろっている！これはかなり危険な状態！』



A「！ …香取…さん」
バッグワームを解除する香取さんがいた。腰に収めていたハンドガンを右手に持つと、こちらの間合いへと踏み込んできた。

私も銃を構えて応戦に備える。


日景『香取隊は二人カメレオンを使ってる！奇襲警戒！』


ナツさんのアナウンスが聞こえた途端、目の前に弧月を振りかぶろうとする人影が現れた。
A「！ シールド！」

ガギンッ

トリオンとトリオンがぶつかり合い、金属音のような音が辺りに響く。
その間に背後に回り込んでいた香取さんは現れた３人目の隊員と弾を集中させてきた。

それに反応した私はシールドの守備範囲を広げる。

香取「シールド固いわね」



日景『やられっぱなしになるよ！撃ち返して！』

A「で…でも、ここで撃ったら射線が通ってしまいます！」


ズパンッ
そうこう焦ってる間に左足を切り落とされた。




香取「このまま押し切るわよ！」


染井『奇襲警戒』



ゴッッ！！

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