医者のプライド ページ8
〜赤司side〜
楽しい正月も終えて学校も始ってすぐのことだった
小学校から1本の電話がかかってきた
珍しいこともあるのもだと受話器を取ると俺はすぐに支度をして真太郎と学校に向った。
Aはちょうどお昼寝の時間帯だったので、俺の腕の中でスヤスヤと眠っている。
学校につくとすぐに保健室へと向かった。
「「大輝っ!」」
2人の声がかぶって大輝に贈られる。
でも、大輝が動くことはなく、頭から真っ赤な血を流し青い髪が見えなくなっていた。
真太郎は持っていた救急セットですぐに治療に当たる。
その横ではオレンジ色の髪の子が小さく泣きながら震えていた
赤「君が虹村小太郎君だね?」
俺は怒りを隠しきれないオーラをまとっていただろう
笑顔で大輝と同い年のその少年に話しかけた
虹村君は小さくうなずくと下を向いたまま
溢れる涙を抑えきれないでいた
葉「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
口から溢れだす言葉は単調でか細くて消え入りそうだった
そんな虹村君の頭を俺の胸から出た手が撫でる
あ「どこか痛いの…?」
いつの間にか起きていたAが「痛いの痛いの飛んで行け」と
虹村君の頭を撫でていた
葉「どこも…痛くない…
俺は…どこも…痛く…ないんだ…」
それでも、虹村君の涙が止まることはなく
ひっく、ひっくとこのままでは過呼吸を起こしこうなほどに
苦しそうに息をする
そこに治療を終えた真太郎が割り込んできた
緑「そんなに泣くことはないのだよ
大輝は死なないし、俺が絶対助ける
明日には元気に学校に行かせるからまた遊んでやって欲しいのだよ」
その時の真太郎の顔はとても優しく
今までに聞いたことのないような穏やかな声で
そう言った
大輝に怪我をさせられて意識まで失わされて
ただじゃすまないと思っているだろうに
医者と言う職業はこうまで人の人格を帰ることができるのかと
感心するほどだった
応急処置を終えた真太郎は異常はないが
一応脳の検査をしておきたいから
と未だ目覚めない大輝を連れて病院へと向かった
それを見届けてから虹村君の話を聴くこととなった
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M・Mっち - スッゴい爆笑しました!面白かったです。出来れば、主人公ちゃんの高校になったバージョンも書いてください!めっちゃ気になります《*≧∀≦》 (2017年8月25日 15時) (レス) id: 95655e0ce7 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - すっごいおもしろかったでーす! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 753bcca2df (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 面白かったです(*´艸`) (2016年9月27日 13時) (レス) id: ea512469e5 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - おもろかったー (2016年9月24日 14時) (レス) id: e30596583d (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 完結おめでとうございます。面白かったです!この間スーパーで「大好きなのは〜向日葵と金〜」って歌ってる子供がいましたwww (2016年8月7日 2時) (レス) id: eb1e81f969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だいふく | 作成日時:2015年2月7日 16時