いつもと違う ページ22
〜笠松side〜
あ「ひゅっ…。」
泣いてるせいか
呼吸が落ち着く様子がない
笠「A?
落ち着け?
大丈夫だから、ゆっくり
息しよう?」
あ「く…るし…。」
Aの顔はどんどんと
青ざめてくる
ビクンッ!!!!
体が大きく波打つと同時に
ごぽっと喉の奥が鳴ったと思うと
液体が口から溢れだす
ビシャッ…と服が汚れる
あ「うっ…わぁ…。」
Aは何が起こったのかわからず
そのまま静止してしまっていた
笠「A?
大丈夫?
まだ吐きそう?」
俺は服が汚れたことなんて
気にせずに汚れた口を拭ってやる
あ「A…ごめ…あ…。」
戻してしまったことに
驚いてしまったらしい
口をパクパクとさせ
涙が止まっていた
笠「大丈夫、大丈夫。
とりあえず、お風呂に入って
きれいになろうな?」
Aはガクガクと震えたまま
身動きが体を硬直させてしまっている
吐いたことは初めてはないはずなのに
何かに怯えているかのように
震えあがっていた
寒い?と聞いても
首を横に振るだけで
どうしていいかもわからない
笠「どうしてこんなときに
真太郎がいないんだよ…。」
そんな悪態をつきながら
Aの汚れをきれいにしてやった
服を着せてやると
すぐに抱っこのポーズ
笠「兄ちゃん、まだ服汚れてるから
ちょっと待ってな?」
Aは綺麗になったものの
自分の着替えはまだ
終わってなかった
あ「や〜だ〜…」
するとAはすぐに
目に涙を浮かべ
いつもよりも断然
弱弱しく泣き始める
あ「だっこ〜…」
すぐに着替えて
抱っこしたものの
Aはずっとぐずり続けていた
こんなことは珍しい…
と言うか今までになかったので
どうしていいのかわからない
高「幸にぃー!
ご飯出来たよー!!!」
遠くから和成の声がした
それを聴くと同時に
行かないでと言わんばかりに
Aが俺の服を強く握りしめた
笠「A?
ご飯食べれそうか?」
また、Aは
首を横に振る
笠「悪い、俺Aの面倒見てるから
先食っとけ!」
高「わかったー!」
笠「兄ちゃん、ずっと
Aと一緒にいてやるからな?」
その言葉に
安心したかのように
強く握りしめられていた手が
話されていく
さっきからAの
聞い声しか聞いていない
不安は募るばかりだった
Aが眠りについたのは
午前2時だった
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M・Mっち - スッゴい爆笑しました!面白かったです。出来れば、主人公ちゃんの高校になったバージョンも書いてください!めっちゃ気になります《*≧∀≦》 (2017年8月25日 15時) (レス) id: 95655e0ce7 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - すっごいおもしろかったでーす! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 753bcca2df (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 面白かったです(*´艸`) (2016年9月27日 13時) (レス) id: ea512469e5 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - おもろかったー (2016年9月24日 14時) (レス) id: e30596583d (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 完結おめでとうございます。面白かったです!この間スーパーで「大好きなのは〜向日葵と金〜」って歌ってる子供がいましたwww (2016年8月7日 2時) (レス) id: eb1e81f969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だいふく | 作成日時:2015年2月7日 16時