9松.おやすみbrother ページ9
低く、少し寝ぼけた口調のその声に私たちはビクッと体を震わせる。
ゆっくりと声のする方を向くと、そこには空色のパジャマを着た男性が立っていた。
目の前のおそ松さんと同じ顔をした彼は目を擦りながら眉をしかめる。
か、彼は…あの眉は!
赤)「あれ………、カラ松?」
あああああああ!!!キタコレ!私の愛すべきお方!!
青)「……もしかして、邪魔だったか?」
先程まで寝ていた素の状態のカラ松さんは、状況下を見て気まずそうに帰ろうとする。
あ)『えっ、うそ。ちょっ、ま!助けてください!!!』
慌てて彼の背中に向かって手を伸ばして助けを乞う。
素っ頓狂な顔でこちらを振り向くカラ松さん。
赤)「えー、いいじゃん……なに、カラ松にも混ざってほしいの?」
あ)『ほんっとにそういうの、望んでないんで!!や、やだぁ…!』
更にぐんぐんと顔を近づけてくる長男のほっぺを手で押し返す。
あ)『ひぃぃぃ…!!!』
唇が重なるか重ならないかのその時ーー。
青)「……よっと、」
カラ松さんがおそ松さんの身体をグッと抑えた。
目の前の彼、おそ松さんはいつの間にかすぅすぅと寝息を立てている。
完全なる悪酔いだったらしい。
さ、酒くさいぞ……。
カラ松さんはそのままズルズルとおそ松さんを私から引き離す。
青)「……何だか、兄貴が迷惑をかけたようだな。すまない」
救世主、カラ松さんは未だに状況が理解出来ていないのであろう。
首を僅かに傾げながらこちらに説明を促している。
ああ、そんな姿もカッコイイ……!!
あ)『え、えと……実はですね』
そのまま私は、居酒屋で会ったこと、自分がトリップの人間だと聞かされたこと、家に誘われたこと……等など出来事全てを白状した。
カラ松さんはいつの間にか、私の前に座って真剣に聞いてくれていた。
青)「そうか…そんなことが。」
ふう、と一息つくとカラ松さんはぽつりと話し始める。
青)「この世界に来ただなんて信じられないが……確かに漫画で見たままの姿だ。」
いや、貴方もそのアダルト漫画見てるんすか。
なんかこっちが恥ずかしい。
青)「フッ……我が城に招かれた不思議なスウィート・プリンセスよ、君はこれからどうしたい?」
彼はいきなりパチンと指を鳴らしたかと思うと、いきなり格好つけ始めた。
え、痛い?何を言う!
こんなにイケメンじゃないか!!!
589人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はーちゃん - いやいや、ナニコレ? 神じゃない?神だよね?かっこよすぎぃぃ!カラ松愛してる! (2019年10月7日 21時) (レス) id: b8b64e89ad (このIDを非表示/違反報告)
白夜水怜 - カラ松ヤバい!かっこよすぎます!ありがとうございまぁぁっす!続き楽しみにしてます! (2018年8月5日 14時) (レス) id: 9cdfd637cb (このIDを非表示/違反報告)
土影くろま(プロフ) - 続きが気になる (2017年11月28日 14時) (レス) id: 046a54540f (このIDを非表示/違反報告)
retsuya-yuuta(プロフ) - 続き気になります。カラ松イケメンすぎる////作者さんは何松が好きなんですか?俺はカラ松ボーイですww (2017年11月23日 0時) (レス) id: f437c536c5 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - お久しぶりです!そしてありがとうございますッッ!!初め見た時は発狂しましたよ(笑)書いていただいただけでも嬉しいのに、まだ続くとはっ!楽しみすぎて踊りだしそうです(笑)また気長に待たせていただきますね。頑張ってください! (2017年11月17日 23時) (レス) id: 20413c34ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:抹茶餡蜜 | 作成日時:2016年5月25日 20時