かもん！カラ松ガール

31松．よく考えよう ページ31

期末試験で低浮上でした。お詫び申し上げます。
また、31松は全修正致しました。

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｢Aって、カラ松君のこと好きでしょう？｣



あ)『ごふぉっ……！！』



トト子ちゃんの唐突な言葉に、思わず頂いたお茶を吹き出す。


あ)『な、な、なにゆえ…そのようなこと…』

｢バレバレよ！だってずうっと見ていたし｣


彼女は、いとも簡単に人の心を揺さぶるから怖い。

きっと、今までのモテた経験から相手の心などお見通しなのだろう。



服選びも早々に切り上げ、ベッドに座りながらお菓子とお茶をだしに話す私たち。


話はこの世界のことから、女子恒例の恋バナと変化していった。


そして、トト子ちゃんの告白された回数と、発言に度々驚かされている。


彼氏は？と、問えば……


｢だって、トト子に見合う男がいないんだもの。｣


……と、まあ。こう言うわけだ。


一度でもいいからそんな自信を持ってみたいものだ。



｢Aは？……告白とかしないの？｣


あ)『いやいや……私にはそんな大層なことなど！』


｢でもほら、好きなんでしょ？｣



実は、そう。





私はいつの間にやら、カラ松さんにファン以上の気持ちを持っていた。




只の画面越しの愛でるキャラクターではなく、近づいて話をしてみたい、等という欲求に駆られてしまっている。


屈託のない笑顔、格好つけた服装に痛い発言、とても優しいその人格、たまに見せる男っぽい一面……彼の全部が、私の胸と脳内を刺激させて止まない。



どうしても、意識せずにはいられなかった。


｢顔真っ赤ー！かぁーわいっ！！！｣

きゃっきゃっと楽しそうに私の顔を伺う美少女。



あ)『……と、トト子ちゃんだってカラ松君のこと、好きじゃないの……？だってほら、幼馴染みだし……』


｢えっ？｣


私の発言に目をキョトンとさせると、すぐさまキッパリと言い放った。



｢松野くん達は、あくまで私を褒めてくれる腐れ縁の男の子であるだけで……恋愛感情とかまっっっったくないのよねぇー｣


｢相手もそんなものだと思うんだー。
……てか、私はあんな昭和顔なんて無理無理。トト子はイケメンの石油王だけがタイプなの！！｣



ドカッと音がしそうな程の勢いで立ち上がるトト子ちゃんに、今度はこっちが驚かされる。


あ)『そ、そっかぁー！良かった……』


ホッと胸をなで下ろす。



トト子ちゃんのイケメン石油王探しと、私からカラ松君に告白する事は恐らく不可能だ。

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