にじゅーなな ページ1
誰かに呼ばれた気がして酒場に行った。
深夜11時
太「やァ、織田作」
太宰は先に飲んでいたようで、酒を眺めていた。
隣を見ると.........隣?
織「太宰、誘拐は駄目だぞ?」
パッチリとしたオッドアイの目、茶髪に近い金髪を横で纏め、嬉しそうな目を私に向けている子供
所謂幼女を太宰は連れて来ていた。
太宰は私の目線に気づいたのか、
太「嗚呼、この子は私の連れだよ。」
と言った。
織「ところでだ何をしてたんだ?」
太「思考だよ。哲学的にして形而上の思考さ。」
織「それは何だ?」
『けいじじょう???』
太「Aちゃん、形而上というのはね、簡単に説明すると、形をもっていないもの。
又、 哲学で、時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもの。だよ。」
太宰は少し考えてから、答えた。
太「世の中の大抵のことは、失敗するより成功するほうが難しい。そうだろ?」
織「そうだ」
私は回答した。
一方幼女の方は、『そうなんだ。』と感心している。
太「じゃあ私は自、殺ではなく、自、殺未遂を志すべきなのだ!自、殺に成功すのは難しいが、自、殺未遂に失敗するのは比較的容易いはずだ!そうだろ?」
織「『確かに』」
太「矢張りそうだね!我発見せり!早速試そう。マスター、メニューに洗剤ある?」
マ「ありません」
カウンターの奥の老バーテンダーが杯を拭きながら答えた。
太「洗剤のソーダ割りは?」
マ「ありません。」
『あ、ファ〇タグレープありますか?』
マ「」
太「ないのかあ。Aちゃん、ファ〇タグレープはまた今度買ってあげるから。」
するとマスターは
マ「いえ、此方が用意していなかったのが悪いんです。次来る時には用意しておきますので。」
太「それじゃあ序に洗剤のソーダ割りも
マ「其れはご自分でなさってください。」
太「ケチー」
そういえば先程から幼女の声が聞こえない。
織「太宰、お前の連れていた幼女は?」
太「幼女?嗚呼Aちゃんの事だね。あの子なら、ほら、彼処で先生と遊んでいるよ。」
これは
織「可愛いな。」
太「!!!分かってくれるかい??」
織「分かる」
俺と太宰は手を握りあった。
.
その様子を見た坂口安吾
坂「何ですか、この無法地帯。」
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かなで(プロフ) - らららさん» ありがとうございます!!頑張りますね(^ ^) (2020年4月30日 11時) (レス) id: 58e9b0e574 (このIDを非表示/違反報告)
ららら - いつも楽しませてももらってます!無理をしないで頑張れください!!! (2020年4月30日 11時) (レス) id: 024ba4be75 (このIDを非表示/違反報告)
かなで(プロフ) - 水神の狐さん» コメントありがとうございます!是非是非見守ってください! (2020年3月5日 7時) (レス) id: 58e9b0e574 (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です!!あたたかーい目でみまもりますね!! (2020年3月4日 22時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなで x他1人 | 作成日時:2020年1月11日 7時