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鍵当番 ページ4

私は鍵当番でみんなが帰るまで
残らなければならない。
なので、主役のカラ松を待たないといけない。
やはり主役は大変だ。
もちろん台詞や動きは誰よりも多い。
それを顧問と打合せしている。
「まだかなぁ…」と私はあくびをしながら
壁に寄り添って待っている。
すこし眠ろう…と、床に座り壁に背中をつけ
少しだけ眠ろうとした。

ふわっといい香りがした。
起きた私は思った以上に寝てしまっていた。
そして目の前を見ると主役がいた。
「目覚めたか…早く帰ろう。」と、
肩を叩き凛々しい眉毛が垂れていて
困った表情をしているのが分かった。
「ご、ごめん…寝ちゃってた…!」
「構わないよ、疲れていたのかい?」
彼の優しさに私の心が打たれ…

なかった。
早く帰ろうと、急ぐ私に彼は
また困った顔をしていた。
「ほら、早く出ないと閉めちゃうよ!」
「わっ、待ってくれ…!」
彼を部室から出し、鍵を閉めた。
1度開いてないかチェックして
帰るのが決まっている。
しかし、急いでいたのでチェックを
忘れてしまった。
それには私たちは気づいていなかった。

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作者名:のうえい | 作成日時:2016年8月25日 22時

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