ジャンヌ・ダルクに恋したのは皇帝5【野坂悠馬】

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野｢…｣

そう言われてどす黒い感情が少し収まる

貴｢ま、ある意味恩人だよね｣

野｢恩人…｣

僕は無意識にAの髪の毛に手を伸ばした

貴｢どうしたの？｣

野｢Aの髪は綺麗だね｣

肩甲骨あたりまで伸ばされた金色の髪を少し手に取り
ゆっくりと撫でたり、手櫛で梳かしたりする

貴｢悠馬って髪フェチだっけ｣

野｢A限定でね｣

貴｢ははっ！何それ｣

髪から香るAの香りが鼻をくすぐる

野｢ねぇA｣

貴｢ん？｣

野｢キスしたい｣

貴｢今？｣

野｢うん…｣

貴｢今は…だめ｣

朝焼けのように染めた頬が目に映る

野｢お願い｣

貴｢やだ…｣

野｢仕方ないな…｣

甘い声にやられているけれどAが言うなら
やめておこうかなって思った

『お風呂が湧きました』

女性の機械の声と共にお風呂が湧いた音が聞こえた

貴｢先入りなよ悠馬｣

そう言い僕から離れるA…温かさが無くなった…

野｢A先でいいよ｣

貴｢悪いね、生徒会の仕事やんないといけないから｣

そう言われてAは転入してきて直ぐに
生徒会に誘われて加入したことを思い出した。

野｢わかったよ｣

貴｢さ、行った行った｣

野｢ねぇA｣

貴｢ん？｣

野｢一緒に入ろうよ｣

貴｢はぁ？！｣

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