影山君は無愛想２【影山飛雄】

影山君はてきとう ページ5

あ｢ただいま〜｣



影山君があのまま走っていってしまったので、そのまま家に帰ってきた。




母｢おかえり〜｣




父｢A、ちょっとこっちに座りなさい｣




あ｢えっ、どうかしたの?｣




真剣な顔のお父さん…。



なんだろう？





父｢実はな、我が家の冷蔵庫に今、｣




あ｢うん｣




父｢キャベツしかないんだ｣



キャベツ？




母｢ごめんねぇ〜買い物し忘れちゃって｣



あぁ、なるほど。


あ｢はあ…｣




父｢そこで今からファミレスに行こうと思うんだが｣




あ｢うん。準備してくるね｣




母｢よろしく〜｣



びっくりした。




なにかもっと怖い話かと思った…。








________

inファミレス





あ｢外食久しぶりだね〜｣




母｢そーね、あらチーズハンバーグがあるわ｣




父｢じゃあ父さんはそれかな｣





ファミレスに着いて、受付をすます。





ちらほらと部活帰りのような高校生も目立つが、

この時間帯には珍しく空いていた。








影｢オネシャス!!｣




あ｢…………!?｣






あれ、気のせいかな。









影山君の声が聞こえた気がしたんだけど…。





幻聴とかシャレにならないよ。






及｢はーーーー｣




影｢………………｣




岩｢モグモグ｣









あ、いたわ。




奥の方に青城の及川さんと、エースの人と一緒に座ってる。








恋の先生って及川さんとエースの人のことだったんだ。







母｢A、どこの席がいい?｣




あ｢んー…あっちかな｣








ちょっと。







別に盗み聞きしようとかじゃないんだけど、






気になるので。







近くに座っちゃおう。







父｢よーし、父さんおろしハンバーグにするぞ｣




母｢私はオムライスかしら｣




あ｢じゃあチーズハンバーグにしようかな｣







途切れ途切れの会話を聞く。




及｢まずね、飛雄ちゃん。恋というものは教えられてわかるようなことじゃないんだよ｣





影｢……はぁ｣





及｢恋をしている時はその人のことしか考えられなくなったりするんだよ｣





影｢……はぁ｣





及｢他の男子と話してたらもやもやしたりするわけ｣





影｢……はぁ｣





及｢あぁ!オレのものになったらいいのに!!とか思うわけ｣





影｢……はぁ｣






及｢ちょっと、ほんとに聞いてるの!?｣





影｢はい、まあ｣








ー影山君はてきとう

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