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大学生の1人が、私に殴りかかる。
『いっ……
?』
ゴンッという鈍い音が響くはずだったのに、なぜか何も感じない。
何が起きたのかと、恐る恐る目を開けると…
虹「…ったく。お前らみっともねぇ真似すんな。」
『!? にzっっ』
虹「お前は黙っとけ。」
そこには、見覚えのある黒髪が。
その姿を見ると、どうやら殴りかかってきた拳を受け止めてくれたらしい。
…てかこの人英語喋れるんだ。
「ッチ、次は男かよ。お前もこんな顔見えねー女助けて…笑えるぜ。やんのか?あ?」
ん?顔見えない…?
あぁ、そういえば前髪も伸びきってるし、今フード被ってたんだっけ…。たしかに、誰かは分からない、か…?
虹「ははっ、そこまで喧嘩売られちゃあ買うしかねぇな。
…とは言っても1:3はきついわ。バスケなら相手してやるよ。」
…ってことは、もしかして虹村さん、私だって気付いてない!?
「じゃあバスケにすっか。それでも1:3で勝てると思ってんなら、楽観的にも程があるぜ笑」
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『…いや。2:3だ。』
「は?」
「+1って…誰だよ?幽霊か?ははっ!」
相手は、女が参戦してくるなんて思ってもなかったのか、訳のわからないことをほざいている。
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虹「おいお前何言ってんだよ…バスケできんのか?」
『まあそこそこは…?
あれだけ喧嘩売られちゃあ、癪なんで。やりましょうよ。』
虹「そうか。ま、足引っ張んねーように頼むわ。」
まさか、またこの人とバスケができるなんて、ね。
…とは言っても、虹村さんは私のことに気づいてないんだけど、笑
*****
「じゃ、じゃあ僕ジャンプボールします…。」
中学生の片方が、恐る恐るだけど手伝ってくれることに。
虹「5本先取な。」
ダムダム
シュッ
虹村さんはそう言うと、速攻大学生3人をごぼう抜きでシュートを決めた。
「っなんだよ!?」
「強くね!?」
ふふ、まあ帝光1の名は廃れてないからね、?笑
とは言え、
『次、ボール回してくださいよ?』
虹「あぁ、ついな、わりぃ;」
そろそろ気付いて欲しいな、虹村さん。
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のん - 面白いです!これからも読みます。頑張ってください!僕、全力で応援します (2020年9月13日 19時) (レス) id: ce9b125d0a (このIDを非表示/違反報告)
名無し31457号(プロフ) - まち針さん» 楽しんでいただけて良かったです!遅くなってしまいすみませんm(__)m (2020年7月9日 18時) (レス) id: d3ae6fa2ed (このIDを非表示/違反報告)
まち針 - 面白かったです。 ありがとうございました! (2020年7月9日 16時) (レス) id: b86621c9eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し31457号 | 作成日時:2020年7月6日 7時