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そして時は決勝戦。
残り時間は僅かで赤司が以前のようにもどり、洛山が全員ゾーンに入った。
対する誠凛は、みなガス欠に近い状態。
もはや万事急須、ここまでかと思われた時。
荻「頑張れ黒子ー！！諦めるな！！！」
会場内に、1人の青年の声が響いた。
そう、それは紛れもなく彼。全中決勝を機にバスケをやめたと思われていた、荻原シゲヒロだった。
荻「ほら、もっちーも応援しろって！
…あ、そうだ。」
そして彼は、バスケットボールを片手に、黒子に向かって笑顔を見せた。
黒「荻原君……」
彼の姿を見て、涙を流した黒子。
すると今度は、荻原をきっかけにして次々と誠凛へのエールが飛び交った。
青「…ったく…。おらテツ、火神！！テメェら俺らに勝ったんだろ！洛山くらい倒さねーとぶっ殺すぞ！！」
黄「言っとくけどうちもっスからねー！！勝て！誠凛！！！」
緑「倒してこい！！赤司を！！洛山を！！！」
「「誠凛！誠凛！誠凛！！！____________」」
それからしばらく鳴り止まなかった、誠凛コール。
会場全体が熱気に包まれる中、荻原は、自分の背後の壁に寄りかかって立っているその人物に声をかけた。
荻「……これで、よかったんだよな？」
『…ええ。…本当に、ありがとう。』
そう、彼女もまた、この試合を見守る1人だったのだ。
実は、先日誠凛の決勝進出を見届けてから、Aは荻原をずっと探していた。
そして数時間前、近くのストバスで運良く荻原を見つけ、『とにかくきて！！』と無理やり会場につれてきたのだ。
荻「いきなり連れてこられてびっくりしたけど……こういうことだったんだな。」
『ごめんね。でも、テツ君を奮い立たせられるのは君しかいないと思って。よかった、君がバスケやめてなくて。』
荻「おう…てか黒子の知り合い？」
『まあ、そんなところです。…私が彼らのためにしてあげれるのは、このくらいしか…。』
荻「？」
『ああ、いやこっちの話。気にしないで。』
ここで、帝光出身とか言うと色々めんどくさそうだったから、荻原には正体を明かさなかった。
荻「俺らはこのままいるけど、君はどうするの？」
『私は向いのところに席取ってるから、そっちにいくね。
…ほんとに、ありがとう。じゃあね。』
荻「おう。またな！！
…って、名前聞くの忘れた！！」
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こと(プロフ) - 続き気になります！！！もうちゃくちゃ面白いです！！！！！更新待ってます！！！！！ (12月27日 21時) (
レス) @page31 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
奏奈(プロフ) - 続きを楽しみにしています！！ (2022年6月4日 14時) (レス) @page31 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - すごく面白いと思いました！！！更新、頑張ってくださいね (2021年9月8日 20時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - とっても面白かったです!!続きをお待ちしています (2021年8月11日 23時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります、更新頑張ってください！ (2021年6月13日 8時) (レス) id: e3d32f191f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し31457号 | 作成日時：2020年5月30日 23時
