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「....はぁ」



....本格的な授業が始まって数週間、始業式から数えれば早くも1ヵ月が経とうとしていた。
あれからの毎日はとても幸せだった。


朝のホームルームで毎日折原先生の話を聞く。それだけでも幸せなのに、私は去年世界史を選択していたから今年も社会科は世界史を受けることになっていた。

折原先生の授業は面白くて、週に2回ある世界史の授業は毎回あっという間に終わった。
課題は去年までのようにワークを解いて提出するように、というシステムではなくて、折原先生お手製のプリントを解いて提出するものだった。

つまり去年までと違って、重たいワークをわざわざ集めて提出しなくて良くなったのだ。これはものすごく楽だった。


ただ、ひとつ問題があった。とても重大な問題が。

....先生に。折原先生に、ほぼ会えないのだ。



この学校に来て1年目。慣れない環境な上、社会科の先生は学校に二人。分担とはいえ1年から3年までの授業を受け持つ折原先生は、当然ものすごく忙しかった。

課題は授業の翌日の放課後に皆から集めて、先生のいない社会科の資料室に置くだけ。
職員室と各教室、そして資料室。色んな場所を歩き回る先生と会話をするなんて、ほぼ不可能だった。



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作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年2月23日 17時

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