11話 ページ13
田「男子達ちょっと雰囲気悪かったのになんか急に吹っ切れた感じですね」
瀬「あれ、知らない?渚、家出してたらしいよ」
田「うそ、まじで!?私知らないまま家に何泊かさせてたわ…」
「だから私の家にも来たんだ」
瀬「うちにも来ました、何泊かさせてあげたけど…」
まさかあの葉月くんが家出をするほどに切羽詰まったことになってたなんて全然気付いてなかった。
そんなオーラを出さなかった彼はすごいと思うけど、全く気付けなかった私もある意味すごいと思う。
瀬「まあまあ、もうすぐ県大会だし葉月くんも気になるところだけどこっちにも集中ね」
「うん、そうだね」
瀬「それで、またみんなに出る種目を聞きたいんだけどもう決まってたりする?」
「バッタ100とフリー100、個メ」
香「フリー100と個メです」
田「ブレ100とフリー100と個メです」
私も例外ではなくきちんと出る種目が決まっていたことに驚きだった。
しかもみんなばらつきがなく、個人種目とフリーと個メ希望。
香原は個人種目がフリーだからみんなより出れる種目は少ないけど。
「じゃあ県大会目指して頑張ろっか」
香「そうですね!」
瀬「そうだ、メドレーにも出たいんだけどどう?」
田「まだ初回だし置いといていいと思いますけど…」
「うん、まだ最初だしまだ色んなのに出なくてもいいんじゃないかな」
長い間一緒にやってきてるわけじゃないのにそんなすぐにっていうのは難しいと思う。
引き継ぎとかも大変だろうし確実に優勝が狙えない場合は割く時間がもったいないと思う。
瀬「じゃあ、とりあえずはなしって方向で」
「うん、わかった」
瀬「それで県大会に向けた話なんだけど、エントリーでタイム申告しなきゃなんだけどその計測を今週最後の練習日にしたいと思ってるからよろしく」
「お、了解」
香「わかりました!」
田「了解です」
今週最後の練習日にエントリー時の申告用のタイム計測。
意外とこれが大変だったりする。
事前に泳ぎこみでもしといてからの計測にしてもらうか。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時