え？彼氏？一般人ですけど。 THE FOURTH

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？？？-side

心の底が冷えていく気がした。

あの子が目に入った時、あんなにも熱くなった心が、氷水に突っ込まれたように冷たい。

ガタガタとキーボードをタイピングして、意味もなく文を打ち、それをまた消す。

ああ、もう、クソ。

ぐしゃぐしゃと前髪かき乱して首を振ると、お気に入りのチェーンピアスがしゃらしゃらとなる。

苛立ちが隠せず、ストロングの缶を近くのゴミ袋に突っ込んだ。

なんだ、彼女は。

あの子は、本当に俺が愛していたあの子なのか？

しかし、あの場では誤魔化していたが、間違いなく彼女だ。

俺が見間違えるはずがない。

画面越しではない彼女は自分が描いていたイメージよりも地味な顔立ちであったが、それでも俺の愛した人であることには変わりはなかった。

甘く優しい声、人懐っこい性格、上品な笑い声。

その全てが俺を魅了する。

抱き寄せた時も、好反応だと思ったのに。

彼女の恋人のなりすましが出てきた時だって、俺はあんなにも庇ってやったのに。

彼女はそれを知っているはずだ。

彼女をそんなに苦しませる原因となったその恋人の男を、いつまでもそらちゃんが好きでいるわけが無い。

そうか、彼女は俺のことが、好きなはずだ。

彼女に、思い知ってもらわなければならない。

君のあの態度を俺がどう思ったのか。

俺が君をどれだけ大切に思っているのか。

俺がどれだけ傷ついたのか。


＿＿＿＿思い知って、もらわなければ。


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どこから始めようか。

ああ、そうだ。

まずは、カノジョの恋人の、汚い秘密から。

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