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私は中学校に入学した。
私が入学するのは、名門の中学校。
小学生の頃に沢山勉強をして入れた学校。
...まずは友達作らないと！と思い
新たな気持ちで学校に1歩、足を踏み入れたーーーー
が
｢まじうけるんですけどー！これまじやば｣
｢でしょーー！？まじやばくて即買い！｣
｢えっ、これ高いけど自分の金！？｣
｢なわけ。親の金もぎ取ったわー｣
...思っていたのと違う。
それが初めの感想だった。
一応ここは国内でもトップクラスの名門だ。
なのに...クラスメイトはもちろん、上級生もチャラチャラとしていた。
期待を膨らませて来たのに...心が濁る。
そして私は人見知りだ。
そこまで派手な性格でもないから、教室の隅で本を読んでいた。
もう7月なのに、友達はいなかった。
すると、集団で女の子達がやってきた。
...クラスの中心メンバーだ。
｢ねぇ上原ちゃん。なに読んでんのー？｣
びっくりした。
なんで急に...
｢ええとね、去年芥川賞をとった作家さんの新作なの！
ミステリーと恋愛が混じった小説でねー｣
私は夢中で話した。
だってこの本が好きだから。
なのに
｢つまんね｣
｢へっ｣
女の子の1人は私の机を勢いよく叩いた。
そして周りに聞こえないように小さい声で言った。
｢あたしらさ、先生に言われて今話してやってんだけどさ...
やっぱ無理。芥川賞とか興味無いし。じゃあね。上原さん｣
そう早口で言って私の元からさって言った。
...先生が。
そっか。私...1人だったからか。
...だからってあんな事。
私は本を読むのが馬鹿らしくなってしまった。
＊
結局、中学校1年生の頃はこうして過ごして終わってしまったのだ。
部活にも入らなかったせいで友達はゼロ人。
...一応成績はトップを取っておいたからか、みんなに名前を知ってもらえた
程度だ。
なんで私は...一人になっちゃったんだろう。
そして春休みは終わり、進級した。
今日から私は中学2年生。
深呼吸をした。
今日の目標、それは...
友達を作ること！
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作者名：むらさき | 作成日時：2018年12月27日 16時
