51話 ページ11
私は1年A組の前である人を待っていた。
「あれ...Aさんがどうしてここに?」
教室のドアからにょきっと出てきたのは翠くん
「ああ...友也くんを待っているんです。
待ち伏せ×プロデューサー☆ですよ!」
そう言うと翠くんはすこし引いたような顔をした。
「...Aさんがなんかおかしい...鬱だ。」
「じょっ、冗談ですよ!ほら、いつもどうりの私はここに居ますよ」
と、顔の前で手を振って見せた
翠くんはじっ...と私の顔を見た
「そうですよね、先輩は変わってませんよね...」
私はその言葉に高速で頷く
すると、目の端には私が待っていた人物が見えた。
「友也くん!」
「うわあっ!?...なんだ、Aさんか。どうしたんですか?」
私は友也くんの手を取って演劇部室に行った
*
「さて友也くん。昨日何があったか話してくれませんか?」
お互いに正座している。
私は先手を切った
友也はどうしてそれを...?という顔をした。
そう、マヌケ顔だ
「...もしかして、創から聞きましたか?」
「いいえ、なずなくんからです」
そう言うと友也くんは俯いてしまった
「...きっと俺、Ra*bitsのみんなに迷惑かけちゃいましたよね...」
おおう、ネガティブモードだ。
「迷惑は...本人じゃないので分かりませんが
きっと心配してると思いますよ」
「そうですかね...俺、創と喧嘩したんです」
それは昨日聞いた。
...それはどうして。
「クリスマスライブのセトリとか決めることになって...に〜ちゃんは
今後のことを考えて俺達1年生に任せたんです。3人になっても大丈夫なように。
でも..光はいつもどうりだったんです。勿論俺も創も」
私はそれを頷きながら聞いた。
「セトリを決める時に、俺が中心になって決めることになったんですけど...
創が俺に同意するばかりで、遠慮してるのかと思って言ったんです。
創もちゃんと意見言えよな〜って」
「ああ...意見を言ってほしかったんですね」
「はい、やっぱり遠慮ばかりじゃダメだし...俺も不安だったんで」
「でも創は大丈夫ですよって。...俺は何故か信じられなくて...嘘だろって
そこから喧嘩になったんです。
大きい声で喧嘩しちゃったみたいで光は泣きそうだったし
光がに〜ちゃんを呼んだのか、来て止めてくれたんです。」
なるほど。そういう事だったんだ
この2人だから...そういう事で喧嘩するんだろうなぁ
...なんていえばいいんだろう。
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作者名:むらさき | 作成日時:2018年12月27日 16時