逆さま祭り ページ17
会場を見回っていると
ロロが会場にやって来た
トレイン「フランム君か。キミもお祭りを
見学するところか?」
ロロ「ええ。皆様を招いた以上、これも生徒会長の
務めですから」
ロロはトレインがいる席に座った
グリムをユウの膝の上に乗せる作戦がちょっと数分前に
あったのだが…「なぜ僕の時にやらなかったのだ!?」と
セベクが嘆いている
グリム「いいんだゾ…オレ様はこっちいるー」
ユウからピョンッとAの膝の上に乗り移った
『あら?』
グリム「Aの膝は肉つきがあって好きなんだゾ」
どうやら、グリムはAに懐いたみたいだ
Aは隣の空いている席をポンと叩き
アズールと言い合っているセベクを招いた
ロロ「そう言えば…エスラルダ、街に居ると言っていたが
何処を歩いていたのだ?」
ちょうどAの後ろにはロロがいた
テーブルは違えど、距離は近い
『え?此処の付近だけど…それが何…?』
ロロ「そうか。なら良い」
ロロは話を終わらせ祭りに目を向け
Aも視線を外し、祭りに集中するのだった
グリム「ふな〜!どんちゃん騒ぎ。スゲー楽しそう
なんだゾ!」
ステージで踊りを披露してくれた道化師は
【優しき鐘撞き男】の話を始めた
花の街では有名な英雄で
めくる日も決まった時間に鐘を鳴らす男
あのノーブルベルカレッジにも像としてあった
正しき判事の弟子だった
それから“災厄”の話がやってくる
アズールはそこで不思議がった
アズール「その【災厄】って詳しくは
なんだったんでしょう?花の街に来る前に調べて
みたんですが、結局、分かりませんでした」
アズールの発言にロロが頷いた
ロロ「その通り。誰にも分からないのだよ。どの文献を
見ても、詳しくは伝わっていないからね」
『ただ唯一…【その災厄によって街が紅蓮に染まった】とだけ
伝わっているのよ』
紅蓮という言葉に連想させられたのは【炎】
マレウスは顎に手を当て「火事でもあったのだろうか」と
考え込む
昔は建物どうしが近かったため
火の燃え移りが酷かったのかもしれないと
イデアは憶測を立てた
『でも、災厄の時に【優しき鐘撞き男】が鐘を
一生懸命鳴らしたことで…人々を励まし、率先して災厄と
闘い、街を守ったそうよ』
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ぬ - ホントに好きです。ムスメ3さんと同意見ですホントに幸せです (1月3日 2時) (レス) @page25 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ありがとう、エスメラルダモチーフの夢主待ってたんだ (9月29日 22時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚木葵 | 作成日時:2023年9月29日 22時