いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ23)

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玄関前で暫く待ってると
のんびりしながら出てきた亮ちゃん

｢今日早歩きね｣

錦戸｢なんでや？｣

｢時間やばい｣

それだけ言って早歩きで学校に向かい始める
亮ちゃんも後ろから着いてくるけどあたしより全然早歩きじゃない

むしろ、、

なんだろうこいつ足長いから余裕あるわ

錦戸｢昨日のリアクション嫌味？｣

リアクション？

錦戸｢インスタ｣

｢あぁ！渋谷先輩？｣

錦戸｢なんやねん、あの顔｣

あー、ハートの目の顔ね

｢あれは渋谷先輩のこと好きすぎる亮ちゃん可愛いなぁって思って｣

錦戸｢別にすばる君は普通に憧れてるだけやし｣

そう言いながらかなり好きなくせに笑

｢あたしもね昨日渋谷先輩からフォローされたんだ｣

錦戸｢は？嘘やろ｣

｢ちょっと、何それあたしがあの女の子らと同じとか言わないでよ！｣

錦戸｢そんなん言うてへんし｣

ほらほらーまーた機嫌悪くなって

どうしようもない

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．

澪｢ん？あんた香水付けてる？｣

｢え？つけてないけど？｣

澪｢いつもと違う匂いで知ってる匂いするんだけど？｣

まさか？

錦戸｢澪課題見せてくれへん？｣

ふらっと亮ちゃんが寄ってきた

思わず匂いを確かめる

亮ちゃんの家の香り？

澪｢うん、いいけど珍しいね｣

錦戸｢昨日寝てもうてしてへんねん｣

澪｢へぇ … ん？｣

何かに気づいた澪がこっち見る

勘が鋭い女だからあとから質問攻めされるやつ

錦戸｢ありがとな！すぐ返すから！｣

亮ちゃんが席に戻ってすぐ

物凄い食らいついた顔で澪が寄ってきた

澪｢ねぇ！知ってる匂いと思ったら錦戸じゃん！｣

｢あーうんうんうんうん！｣

澪｢何があったの？！｣

別に説明するほどの大事な話でもないのに

やっぱり無理やり問い詰められて説明するはめになったけどニコニコしてるし

澪｢渋谷先輩の影響力半端なｯ!!｣

キャッキャッ言うてる澪についてけん

そんな話してるうちに噂の人物が

急に廊下が騒がしくなった

なに？

窓から顔を出して見てみると

先輩だ

さすが通るだけでも黄色い声が飛ぶ

そんでやっぱり美形だ

思わず見とれてた

渋谷｢あ｣

バチッと目が合う

すると先輩がこっちに歩いてきてる気がした

渋谷｢Aちゃん見つけた｣