いわゆる幼馴染ってやつ《黄》

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．


え？

さっき名前呼ばれた気がする




澪｢こんにちは 先輩｣



澪が馴れ馴れしく挨拶するとペコッと頭を下げただけの先輩








渋谷｢Aちゃん？｣



｢あ、はい｣



渋谷｢良かった 合っとったわ名前｣




｢え？｣



渋谷｢あぁ昨日亮がそう呼んでたから｣






そういえば確かにかなり名前叫ばれた




渋谷｢頭は？｣


｢大丈夫です！ お陰様で｣






こんな美形の先輩を目の前にするとやっぱり慣れなくてドキドキしてしまう



ちらっと見るくらいしか出来ないし





渋谷｢そっか ほんでも俺 当たりやと思うわ｣



え？

上から声がした





あたしは椅子に座ったまんまだからちょっと背が高い先輩を見上げる形になる






渋谷｢缶 投げてへんかったらAちゃんと会ってないやん?｣






……




澪がわかりやすく顔を隠したのが視界に入る






え、これはどうしよう


相手がこんな美形の先輩だからドキュンってなる言葉なんだ








渋谷｢久しぶりにさ、本気になれる子見つけてもうた｣



そうやって顔を近づけられ目の前で凝視される




｢え、 っと… あの…?｣


困るんですけどぅぅ！





渋谷｢ふふ、困ってるやん笑 かわえぇ｣


｢ｯ… ?!｣







またあの綺麗な笑顔をこんな近くでｯ!!

もう！心臓持たん！





渋谷｢今日の放課後デートしよ？ 校門の前で待っとるから｣





それだけ耳元で囁いて去っていった





もう何がなんだかよく分からなくて放心状態だったのを澪に揺さぶられる





澪｢ A!!!!!!!! ｣



｢あっ…｣




やっと我に返ると
じたばたする澪





澪｢やばい先輩、隣にいる私まで惚れさす気ぃかっつーの!!｣

｢あぁ、｣






澪｢もうこれでわかったでしょ?! 先輩絶対狙ってる！｣


｢そーゆーこと言わないでよ！混乱しちゃう!!｣




だって

先輩は女の子好きでしょ？

誘い慣れてたよ？

デートしよ？ って普通に言っちゃってたよ!!





ちょっとこれは簡単にホイホイ付いてっていいものなのか?!



どうなんだろ
ちょっと落ち込む


そんな簡単に誘える安い女に見えるのかって
誘いやすいのは当たり前か…

後輩だもん





澪｢本気って言われたら自信持ちなよ｣


｢え、でもさ、｣



澪｢忠義に聞いた話なんだけどさ｣



あたしの話シカトする?!



澪｢先輩ってさ、遊びの女の子には速攻で触れるけど 本気の子には絶対触れないんだってよ｣




は？



澪｢今日行って確かめたら？笑｣

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