いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ22)

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ﾊﾞﾝｯ_

｢亮ちゃん起きて！｣

これでもかってくらい揺さぶりまくる

錦戸｢んーｯ… っさい｣

昔はまだ亮ちゃんあたしより小さかったからベッドから叩き起こせたけどさ

ん？
どうだろう

久しぶりに亮ちゃん引っ張って無理やり起こすか

｢起きて！！！！っんー!!｣

亮ちゃんの片腕を引っ張る

こいつ、起きてんな？

｢起きてんじゃん!!｣

無駄に力入れやがって絶対起きようとしない

｢だったら起こすのやーめた｣

手を離そうとした瞬間

｢っわ!!｣

片腕を引っ張られて
亮ちゃんに抱きしめられたままベッドに寝てしまう

｢え？｣

錦戸｢起こしに来てくれてんな笑｣

すぐ真横に亮ちゃんが

朝は必ず不機嫌なはずなのに柔らかい笑顔の亮ちゃんがほんとに珍しくて

｢きもちわる…｣

錦戸｢はぁっ?!｣

｢うわっ！耳元で大きな声出さないでよ！｣

錦戸｢んー、やっぱり起きたくない｣

｢ウザイ｣

ホンットにうっとおしい

ちょ体に巻き付くな変態!!

亮ちゃんの巻き付く足と手から逃れようとすると

錦戸｢なぁんや、時間まだまだ余裕やんか｣

って笑われた

そりァあんたを起こさなきゃいけないからいつもこの時間に起こしに来てるけど?!

｢いつも何見て行動してんの？｣

抵抗しながら聞いてみた

時計見てないなら何見てんのよ

錦戸｢ A ｣

｢は？｣

思わず手が止まる

錦戸｢ん、あとちょっとだけな笑｣

そうやって亮ちゃんの抱きつく力がますます強くなった

時間はまだ余裕あるから今日くらいいっか

錦戸｢んー｣

亮ちゃんの体温

すぐ真後ろの耳元で聞こえる寝息

元々好きだった人だもん

やばい
ちょっとドキドキしてる

や、ちょっとの騒ぎじゃないかも
もうバックンバックン？

とりあえず自分の顔が赤くなってるのが分かる

亮ちゃんの腕が見える
こんなに大きくなったんだ

力強くてもう大人の人の腕

ついそっと手を重ねてしまう

錦戸｢何してんねん？｣

ビクッ＿

｢あごめん｣

思わず振り向いてしまって超どアップの亮ちゃんの顔

｢ /// ｯ!! ｣

やばいっ！顔っ!!

錦戸｢起きる｣

亮ちゃんは動揺もせずに
のそのそ起き始め
あたしの頭の下の腕を思いっきり引いたせいでベッドに頭が沈む

おい

反応なしかこら

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