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『見て、キツネ』
「手遊びか…？」
『これ手遊びっていうのかなー。』
あの日から私は暇さえあれば辻に行くようになった。
辻に行かなくなったり、行くようになったり忙しいと自分で思う。
道路の端っこの、地べたにどすんと腰を下ろし家の塀に凭れながら隣にしゃがんでいる彼に、手で作ったキツネを見せた。
指を動かしキツネの口を動かす。
「手遊びじゃないのか？じゃあ、それはなんて遊びなんだ」
『うーん…手遊び？』
「…は？」
『あはは、わかんないや!』
最近、天気がいい
隣にいる彼と会う時は、決まって霧がかかっているけど。
以前のように曇天に霧という暗い日は減ったと思う。
『その本、面白い？』
「ああ……」
あの日私があげた本。実は結局返してもらっていないのだ。
「…お前は、俺に好きだと言ったな。」
『分かってますよ、実らないなんてこと。というか昨日も実らないって言われたし…』
「この本の主人公はお前に似ている。実らない片思いをしてるんだ」
『それはそれは…』
実らない
私の恋は実らない。
でもそれでもいいのだ。楽しいから。
四つ辻の美少年は前よりも口を聞いてくれるようになって、今は自分から話しかけてくれるようになった。
『でも私はそれだけで幸せかな』
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天空(プロフ) - ビルムーンさん» 最後までありがとうございます!上手く書けているか自信がない所も多かったので、そう言って貰えるととても嬉しいです!!宜しかったら、続編の方もよろしくお願いします。四つ辻の美少年とても素敵ですよね!私もすごく好きなんです笑 (2019年5月11日 1時) (
レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
ビルムーン - 全部読みました!もう最初から最後までキュンキュンしてにやけちゃいましたｗ素敵な小説をありがとうございました!四辻大好きです! (2019年5月10日 23時) (レス) id: c0b60a53dc (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - 絵里さん» ありがとうございます!!続編も頑張りますので、よろしくお願いします。 (2019年5月3日 23時) (レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
絵里 - 頑張ってください！応援します！！ (2019年5月3日 23時) (レス) id: 2cc6460fb4 (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - 絵里さん» ありがとうございます!!続編の方は制作に取り掛かっていますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年5月3日 22時) (レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空 | 作成日時：2019年4月25日 19時
