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No.90 一流の人間に ページ43

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ー不動sideー


俺の父親は上司のミスを負わされ、不当に会社を辞めさせられた


『おい今日こそ払ってもらうぞ!!』

『トロトロしてんじゃねぇ!』


父『すいません…すいません…!』


毎日のように押しかける借金取り


平謝りを続ける父親


母『明王
貴方は…強い人間になりなさい


誰にも負けない、一流の人間に…!』


そんな父親に絶望した母親は

呪文のように俺にそう言い聞かせ続けた


強くなければ存在する意味がない


力を手に入れて上にあがることが、自分を守る唯一の手段なんだ


だから



風丸「俺たちは仲間なんだ!チームなんだぞ!?」


お仲間ごっこなんてやってられねぇ


お前らみたいに、ぬくぬく
温かい環境の中で育ったいい子ちゃんに


俺の気持ちが分かるわけない


お前らは、俺が上にあがるための媒体でしかない


アフロディ「これ以上は行かせない!」

不動「フン」


チェ「必殺タクティクス!
パーフェクトゾーンプレス!!」


突如、俺の周りを取り囲み始める奴ら


ベンチで見てんのより
…やっぱ迫力は違ぇな


A「パスを出してください!!!

このタクティクスは1人では破れません!!」


不動「チッ…うるせぇ!!」


じりじりと迫りくるDFの輪


チェ「彼女の言う通り、パーフェクトゾーンプレスは一人で破ることは出来ません」


どこからか響く声がそう笑う


そして、俺はボールを取られた


不動「くそ!」


風丸「いい加減にしろ不動!
パスを出せ!みんなに合わせろっ!!」


不動「俺に命令するな!
俺は出したいときに出す!!」


風丸「………勝手にしろ」




.



.




強くなければ

力がなければ


潰されていく

裏切られていく



___俺は間違っちゃいない…!




.



.




ーベンチー


久遠「どうする円堂
このままでは、イナズマジャパンは負ける」


響木さんの話を聞き終えると
久遠監督はそう呟いた


円堂「……分かりません
俺には、この試合をどう戦ったらいいのか…」


久遠「円堂、試合を見るのではない
今は、“チーム”を見ろ」


円堂「…チーム……?」


顔を上げ、円堂はフィールドに目をやる


ギュッとキャプテンマークを握る少女の姿が見えた


.

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設定タグ:イナズマイレブン , 豪炎寺修也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月26日 23時

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