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No.56 嘘だったんだ ページ9

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俺、ずっと待ってたのに…

母ちゃんは…帰ってこなかった…



なんで?どうして姉ちゃんは俺を母ちゃんのところに行かせたの?


母ちゃんはなんで“一緒に”って言ったのに帰ってこないの?



俺がこうなるってわかってたから…
姉ちゃんは母ちゃんのところに行けって行ったの?



俺…騙されたの…?



『お姉ちゃんが、夕弥のこと守るからね』


姉ちゃんが言ったあの言葉

あんなの嘘だったんだ




『旅行に行くの。一緒に行こうか!』


母ちゃんが言ったあの言葉も

あんなの嘘だったんだ



なんでだよ…なんで俺のこと……


捨てたんだよ____





.




木暮「その後、漫遊寺中の監督が来てさ、俺を漫遊寺のところに入れてくれたんだ。

あの事があって、誰の事も信じられなくなった
“一緒に”とか言うやつは特にだ」


A「……」



木暮「でもさ、俺、雷門のみんなと出会えて、
変わったんだ。

分かったんだよ、人は信じないとだめだって」


A「!」


木暮「俺は雷門のみんなが好きだし、
このイナズマジャパンのみんなも大好きだ!」


A「そっか…

大切な仲間と出会えたんだね」


木暮「ああ!」





ーAsideー


あたしが弟に言った言葉だった


『お姉ちゃんが、夕弥のこと守るからね』


…木暮くんは…あたしの弟なの?


否定なんてできなかった。

あたしは弟に『お母さんのところに行って』も言った



木暮くんの過去を聞いて分かった


木暮くんは



あたしの弟、夕弥だ



A「……」



…あたし…守れなかった…


親に捨てられる、なんて辛すぎる

弟のこと、守れなかったんだ……っ



ギュッと手に力が入る



確かめたい。

木暮くんは、夕弥なのか

あたしは勝手に弟って決めつけたけど

…木暮くんに聞かなきゃ……


本当に弟かどうかは分からない



でもなんて言えばいい?


もし本当にあたしが木暮くんのお姉ちゃんだったら

あたしは、木暮くんになんて言えばいい?

こんなの謝ってすまされることじゃない…



A「こぐr((円堂「ただいまー!」!」


ちょうど円堂くんたちが帰ってきた


木暮「なんか言った?Aさん」

少し潤んでいる目が、あたしを見上げている。

透き通ったような、綺麗な夕焼け色


A「!ううん、なんでもない」



円堂くんが帰ってきてくれてよかった…


……



でも…

どうして?お母さん…


なんで夕弥のこと、置いていったの…?



.

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設定タグ:イナズマイレブン , 豪炎寺修也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月26日 23時

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