No.75 いつも通りに ページ28
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ｰ忍sideｰ
A「あ、忍」
ｶﾁｬｯと食堂のドアが開くからまさかと思ったら
案の定Aが現れた
A「どしたの？」
忍「あんたの様子を見に来ただけだ」
いつも通りに接する
Aはニコッと笑って「そっか！」と言った
ほんと、素直だなぁ
まあ、そこがAの良いところなんだよな
A「あ、そう鬼道くん」
鬼道「なんだ？」
A「あたしを部屋まで運んでくれてありがとう」
鬼道「ああ。もうあんな無茶をするなよ？」
A「う、うん、気をつけます(笑」
鬼道「……」
秋「A、ご飯食べる？」
A「あー…ごめん、いいや
明日、いっぱい朝ご飯食べるよ！」
秋「わかったわ！」
よかった、みんないつも通りだ
1年生たちはソワソワしてる気がするが…；
後輩達「「「…………；；；」」」
円堂「A！！」
突然ガタッと立ち上がり、Aの方へと向かう
そんな円堂の様子を見て、Aは後ずさりをする
円堂「絶対、決勝戦勝とうな！！！」
Aは一瞬驚きの表情を見せたが、
すぐにハハッと笑った
A「うん！もちろん！！！」
するとAはなにかを思い出したかのように、「あ」と声を出し、あたしの方を向いた
A「昨日のことなら、気にしないでね。
絶対、決勝戦勝つから大丈夫！！」
忍「！……おう」
決勝戦勝つから、って言葉は
“あの家に帰らなくていいから大丈夫だよ”
ってことなんだろうな…
豪炎寺に目を向けると、眉間に少ししわを寄せてAのことを見ていた
おそらく、豪炎寺も同じことを言われたんだな…
A「じゃあ、あたし部屋戻るね。
また明日！」
「「おうっ」」
＿＿ｷｨ､ﾊﾞﾀﾝ!
Aは食堂を出た
「「……はぁぁ〜…」」
みんなは一気に息を吐いた
まあ作戦が決まった瞬間Aが来たわけだし
焦るよな…(笑
あたしも入ってきた時、心臓がすごい跳ねてたし…；
綱海「でもよー次の決勝戦勝てばしばらくは家に帰らなくていいんだろ？
世界大会が終わったらじゃだめなのか？」
綱海の声に、みんなは「たしかにな」と声を出す
忍「それはあたしも思った。
でもAを殴ってる奴が
そう簡単に世界へ送り出すとは思えない」
綱海「！確かにそーだな」
忍「ああ。
……みんな、決勝戦頑張れよ。
応援してるからな」
「「おうっ！！！」」
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月26日 23時
