No.61 “頂上で待ってる” ページ14
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秋「円堂くーん！手紙が届いてるわよ！」
秋が大きな声でそう言うから、みんなの視線は秋に集まる
円堂「手紙？誰から？」
秋「差出人がないの」
秋から手紙を受け取り、封を開ける円堂くん
木暮｢なんて書いてんの？」
円堂「………！！？こ、れは…！！」
手紙を開いたまま固まる円堂くん
立向居「？
！…え、これって…！！」
覗き込んだ立向居くんも目を見開いた
円堂「じいちゃんの、字だ…………」
「「ええぇ？！」」
A「円堂くんの…おじいさん？」
あたしは手紙を覗き込んだ
そこには、乱雑に書きなぐられた文字
円堂「“頂上で待ってる”…」
A「え、読めるの？…こんな字」
風丸「円堂なら、読めるんだ」
なにその能力…
風丸「でも、円堂のおじいさんって」
円堂「ああ…40年前に死んでるはずだ」
風丸「一体どうして…！？」
立向居「この字は間違いなく円堂さんのおじいさんの字ですよ！
特訓ノートと同じです！」
綱海「頂上で待つ、ってことは
FFIに絡んできてるっつーことか？」
目金「罠ですよ！！こんなもの！」
わいのわいのと騒ぎ出すみんな
その中で円堂くんはただじっと、
その手紙を見つめ続けていた
円堂「(…じいちゃん…生きているのか………？)」
円堂くんのおじいさんって…
あの伝説のイナズマイレブンの監督だったよね
…総帥の手で殺されちゃったんだっけ……
あたしはドリンクボトルを握りしめた
.
.
A「うらぁ！！」
ﾄﾞｶﾞｯ!!とボールを蹴る
相変わらず、“自分らしい”シュートは完成しない
豪炎寺くんのことや木暮くんのことで
モヤモヤする
A「……だぁ！！！」
そのモヤモヤを振り払うように大きな声を出した
だめ、今はサッカーに集中
そう思ったそのとき「Aー！」と名前を呼ばれる
A「！
なにー？」
あたしは特訓を中断し、秋のもとへ向かう
秋はベンチに置いておいたあたしの携帯を手に取り、差し出した
秋「Aの携帯、鳴ってたわよ」
A「！…ありがと！秋！」
あたしはそれを受け取り、みんなから少し離れたところに場所を移った
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月26日 23時
