大嫌いだったのに【綱海条介】 (ページ3)

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大嫌いページ3

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綱海「なーなーなーっ！」

A「なに？」

ちょうど移動教室

廊下で話しかけられる

綱海「新しいギャグ考えたんだよ！

いいか？見とけよ～」

にひっと笑い、ポーズをとる

綱海「命！！！」

少しシーンとしらけた気がする

A「…ﾊﾊｯ、なにそれつまんなw」

綱海「えっ笑ったじゃねぇかよ！」

A「あんたがかわいそーだなぁー

って思ったから笑って上げたんだよ」

綱海「なんだよそれぇー」

私はｳｼｼと笑いながら理科室へ向かった

なんとなく、
綱海に寄せる気持ちが変わってきた私だった

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そんな、ある日のこと

朝、普通に教室に入り、自分の机に向かう

…え？、と声に出してしまった

机には落書きがされてあった

漫画でよくある、いじめのような落書き

A「……」

手でこすってみると、消えた

どうやら、水性のペンを使ったみたいだった

よかった…油性だったら落ちなかったもだし

綱海「よっ！」

あたしは、ｹﾞｯ；と思った

慌ててリュックサックで自分の机を隠した

綱海「ん？なんか隠した？」

A「いやなにも！」

綱海「いやいや、隠しただろ～」

笑いながら私のリュックサックをどけようとしたから、思わず声を上げた

A「本当になにもないからっ！！」

ﾊｯとする

綱海の顔見ると、悲しそうな表情を浮かべていた

やめてよ、なんでそんな悲しい顔するの？

綱海「そっ、か…悪かったな…

あ、それより昨日のテレビのやつみたか！？」

スルリと話を変えてきてくれる

ほんと、暑苦しい

私にはなんだか話をする気分になれなかった

A「…ううん、見てない」

うそ、本当は見てた

「綱海！その番組、ウチも見てたー！」

綱海「お！まじで？！」

そう言って綱海は話しかけてきた女子のところへ行った

「((ﾆﾔｯ」

A「……」

今、笑われた？

私の方を見て、笑ったのは

同じクラスの、谷彩奈さんだった

谷さんは女子のリーダーみたいな感じで

谷さんがいるグループは、いつも谷さんが仕切っている感じらしい

…私、なんかしたのかな……？

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