大嫌いだったのに【綱海条介】 (ページ2)

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大嫌いページ2

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こんな事がしばらく続いたある日の授業中

あ、と小さく声を出してしまう

ちょうどよりによって綱海の席の方に消しゴムを落としてしまったのだ

ｼﾞｰｰｯと消しゴムを見つめていると、
綱海が気づき、「ほらよっ」と返してくれた

綱海って授業は静かにやるんだよね～

A「ありがと」

綱海「お？なに？

珍しく素直だな！」

……良い奴って少しでも思った私がバカだった

A「うるさいよ、綱海」

綱海「えーなんだよー」

A「だから、静かに」

先生「そこ、なに話してる。

沖野、この答えはなんだ？」

「静かにして」そう言おうとしたら、
先生に当てられてしまった

よりによって私の苦手な数学

黒板の計算問題の答えを言えと言われたが

解けてません

A「え、えーっとですね；」

目を泳がせながら心に中で、
どうしよう、どうしよう…と連呼していた

すると、

A「！」

ｽｯとノートの端っこをわざとらしく見せてきてくれた

A「…6、です」

先生「なんだ、解ってるじゃないか」

いや、解ってなかったです

ふぅ…と息をつきながら席に座った

A「…ありがとね。綱海」

綱海「ははっ、おうっ」

この日を境に、

私たちの仲は良くなっていきました

??「………」

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