太宰さんとバナナ。 ページ23
太「はあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やる気出ない。」
国「朝から壊れたラッパのような声を出すな太宰。」
太「私は今ねえ誰かと対話する気力もないのだよ。国…なんとか君」
国「不燃ごみの日に出すぞ貴様」
私が買い出しに行ってる間に国木田さんが怒です。ころころとソファーで寝転ぶ太宰さん。寝転んでも太宰さんは絵になります。
『太宰さん、御所望のバナナと牛乳です。』
ビニール袋を渡す。
国「Aに買いに行かせるな。」
太「ありがと〜ああ…食事も面倒臭い。呼吸でお腹が膨れたらいいのに…。」
そう言いながら太宰さんはバナナをガジガジと皮が付いたまま齧る。
国「バナナの皮剥きすら面倒なら餓死してしまえ。」
国木田さんはイラつきを全く隠しもせずに太宰さんにジリジリと圧をかける。だがそれを気にしない太宰さん。
国「ん?お前、髪切ったのか?」
『はい、交戦中に切れてしまったので賢治くんに整えてもらったんです!』
首をふるふると軽く横に振り、髪を揺らす。
国「似合ってるな。」
『ありがとうございます。』
太「ちょっと!Aちゃんを口説かないでよ!」
ぶんぶんとバナナを振り回す太宰さん。そんなお前のような事はしない!と顔を真っ赤にして怒る国木田さん。バナナはまだ食べられていない。
あ、太宰さんは右手が使えないのでした。
『太宰さん、大変ですよね。私が剥きますよ。』
太「いいの!?ありがとう〜」
国「だ〜甘やかすな!」
太宰さんの歯型がついたバナナを受け取った。
太宰さんの…歯型…。
これを蝋で固めて型を取ったら太宰さんの歯型がとれる…なんて考えを無理矢理抑え込んで剥き始める。それをじっと見つめる太宰さん。国木田さんもその場で足を止めている。
太「なんか……卑猥」
国「おい、やめろ。」
『剥けましたよ!』
太「…はあ…。」
国「Aには教育が必要だな。」
太「ちょっと変な事しないでよね!?」
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年4月7日 18時