太宰さんとドライブ。 ページ48
遅い。遅すぎる。どこまで流れていったというのか。敦くん達が無事かという心配と太宰さんがついに入水に成功してしまったのではないかという心配に、心配を通り越して泣きそうになってきた。
そうだ、電話しよう。スマートフォンを取り出し、電話帳から太宰さんを呼び出す。プルルルと無機質な音だけが鳴る。
『うううなんで出ないのーーー』
耳に当てながらデスクを爪先でトントンと叩く。
『太宰さあん…なんでいてほしい時にいてくれないの…』
太「そんなに会いたかった？」
『ぴえ！？』
望んでいた声が突然背後からした為に、飛び上がるように驚く。
太「ふふふ、そんなに驚く？」
『どこにいたんです！』
太「川だって。話は聞こえてたから。行こうか。」
盗聴器の事、忘れていました…そろそろ何処に付けたのか教えてほしいものです。かなり進んだ資料を、鍵のついた引き出しにしまう。ショルダーバッグは置いたままに、立ち上がる。
太「車で行こう。」
『え、私免許取ってませんよ？』
太「私が運転する。」
『あの、私酔いやすいので歩いていきますね…？』
太「なあに言ってるのさ。ほら、急ぐよ。」
手を掴まれ、逃げられない。
太宰さんの運転技術と言ったら探偵社で知らない者はいない。以前、太宰さんと国木田さんが任務で車に乗って行ったことがある。太宰さんの運転を助手席で体験した国木田さんが憔悴しきって帰って来たのだ。
豪快過ぎて死を覚悟するレベルなのである。
太宰さんの運転する車に乗るなんて一種の心中である。
ドキドキと騒がしい程に心臓が警告音を鳴らす。
探偵社が所有する車の元に来ると、助手席のドアを開け、「どうぞ、お嬢様。」なんてまるで執事かのような振る舞いをする。
この優しい笑顔が、運転を始めた瞬間悪魔の笑いに変わるのだ。
これは地上を滑走するジェットコースターなんだ、と自分に言い聞かせ、諦めて車内に入る。太宰さんは助手席のドアを閉め、運転席へと移動する。彼が運転席に座りシートベルトをした所で慌てて私もつける。
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(=^・^=) - ん〜。抱けたら、で良いか〜。 (2020年12月21日 14時) (
レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 太宰さんに抱かれるのかな？ (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 坂竹会長さん» 妄想にお付き合いいただきありがとうございます！塾お疲れ様です。何となくの時間での更新なので突然更新したりしなかったり…自由奔放更新ですが宜しければお楽しみください(*^^*)コメントありがとうございます、とても嬉しいです。 (2020年4月7日 11時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 太宰さんｯｯｯ!!!(( 黙れ 最近ちょうど塾が終わって家に着いてひと休みするタイミングで更新されてみれるので私はとても幸せです！お体に気をつけて更新頑張ってください！ 失礼しました(｡-_-｡) (2020年4月6日 20時) (レス) id: 49f17fb925 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます。太宰さんのかっこよさは一周回って罪ですよね…！ (2020年3月27日 18時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐ | 作成日時：2020年3月26日 20時
