激推ししてます、太宰さん！2

太宰さんに甘えてばかり。 ページ36

太｢帰るよー｣

私のデスクを覗き込む太宰さんはとても可愛い。国木田さんにこれだけ早く仕事が出来るのならいつもやれ、と怒られているが全く気にしていない様子。

『私、この資料作り終わったら帰ります。』

太｢じゃあ待つー｣

同じ寮なだけで部屋は違うのに、何故一緒に？

『先帰っててもらって大丈夫ですよ？』


太｢女の子が一人は危ないだろう。｣

『…異能だってあります。女の子扱いしていただかなくて大丈夫です。』

太｢……そ？じゃあ先に帰らせてもらうよ。｣

『はい、お疲れ様です。』

すっと席を立ち、探偵社をでていく太宰さん。




与｢なんだい、喧嘩でもしたのかい？｣

『いえ、そんなのではないです。空気悪くしてしまってすみません。』

心配そうに、でも話せ、という強い圧を与謝野女医と国木田さんから感じる。


『……私は太宰さんに甘えすぎだな、と…。
太宰さんは以前、私が敦くんを気にしすぎる事を、成長しないと探偵社ではやっていけない、と言っていました。

…敦くんは沢山ポートマフィアとも交えて成長しています。
今、成長出来ていないのは私だけ。ずっと守られてばかり…』


私は座りながら足元を見て話している為、皆の表情は判らないが、シーンと静まり返っている。

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