堂々としてる太宰さん。 ページ24
薄い色のサングラスをかけた二人。手を繋ぎながらポートマフィアの廊下を歩く。こんな堂々と歩いていて大丈夫なのでしょうか。
『手、繋ぐ必要ありますか?』
太「大いにあるでしょう。突然拐かされても困る。」
いつものヘラヘラとした笑みはない。
『太宰さんは全て知っていたのですね』
太「うーん…まあいくつかはね。」
『…探偵社の方は大丈夫でしょうか…。心配です。』
太「君が心配なのは主に敦くんだろう?」
何故敦くんをここまで気にするのか。
きっと弟と重ねているのだと思う。自分よりも年下の、守らなくてはいけない存在。
『きっと敦くんは今、新しい刺客が差し向けられてる……更に芥川ともまた出会っているはず。』
太「何故判る?」
『…勘です。』
太宰さんがこちらを見ているのを感じたが、敢えて私は前だけを見た。
太「Aちゃんいつも勘が鋭いね?」
『そうですね、大体の予感とか勘は中る気がします。』
これまでの仕事でも、嫌な予感、というものは的中してきた。
太「でも君のそれは勘じゃない。」
『え?』
思わず彼の顔を見上げる。
太「Aちゃん、下向いてて」
正面からスーツの男が歩いてきた。
言われた通り下を向く。
太「やあご無沙汰!」
「え?ど、どうも。」
黒いスーツの男とすれ違う。ドキドキと胸の音が聞こえてしまいそう。
太宰さんがあまりに堂々としているものだから、こちらの緊張が倍増する。
中也さんが言っていた通信保管所の前に着き、ピピピッといつ入手したのか判らない暗証番号を打ち込む太宰さんは、何も脅えてなさそう。
サングラスをおデコの上にずらし、ぱらぱらと資料をめくる。
太「却説、70億も支払って虎を購おうとしたのはどこの誰かな。」
ピタ、と手を止める。
突然戦慄く太宰さんを不思議に思い、資料を覗き込む。
『どうしたのです?』
太「此奴らは…」
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(=^・^=) - ん〜。抱けたら、で良いか〜。 (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 太宰さんに抱かれるのかな? (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 坂竹会長さん» 妄想にお付き合いいただきありがとうございます!塾お疲れ様です。何となくの時間での更新なので突然更新したりしなかったり…自由奔放更新ですが宜しければお楽しみください(*^^*)コメントありがとうございます、とても嬉しいです。 (2020年4月7日 11時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 太宰さんッッッ!!!(( 黙れ 最近ちょうど塾が終わって家に着いてひと休みするタイミングで更新されてみれるので私はとても幸せです!お体に気をつけて更新頑張ってください! 失礼しました(。-_-。) (2020年4月6日 20時) (レス) id: 49f17fb925 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます。太宰さんのかっこよさは一周回って罪ですよね…! (2020年3月27日 18時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月26日 20時