【銀魂】女隊士と愉快な仲間達５９

２７９０話 ページ37

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土方「ちょっと来いA」

「妙ちゃん、あと五分だけそこで待っててもらえる？」

妙「私は全然構いませんけど、土方さんが」

「土方さん？え？どこどこ？多分ね、疲れてるんだよ妙ちゃん」

土方「おい」

「じゃ、あと五分だけ！お願いします！」



そう言って逃げる。土方さんを走って撒いて、沖田を誘って橋から落とそう。「風邪ひきますよ土方さん！」と水滴を振りまきながら全速力で追いかけてくる彼に伝えても「知るかァア！！」と刀を抜いた。

流石に川に落として溺れさせる、というのは雑過ぎたか。



「あれは単なる仕返しですって！！殺意を含んだ仕返しですって！！」

土方「上司に殺意抱いてんじゃねェよ！！いつもは大目に見てたが今回ばかりは許せねェんだよ！！」

「それくらいの事を土方さんだってしたじゃないですか！！飛び込み台から吊るしたり、ビルの屋上から脅したり！！」

土方「あれは単なる指導だろーが！！殺意を含んだ指導だろーが！！」

「指導に殺意込めちゃダメだと思います！！」



真選組が白昼堂々、命懸けの鬼ごっこを仲間内でしていれば、市民は不可解な目で見てくる。不快な目で見てくる。当たり前だが、助けて欲しい。

やられた事にやり返していたって、いつまでも終わらないのは自覚済みだ。自覚済み故の行動だったが、助けてくれたら嬉しい。



「ここは握手で決着を付けるというのはどうでしょう！！」

土方「橋から落とされといて握手では済まねェわ！！」

「良い大人が不意打ちで川に落とされる方がどうかしてると思いますけどね！！」

土方「不意打ちで川に落とす奴の方がどうかしてんだろ！！」



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