【銀魂】電波を飛ばさずWi-Fiを飛ばせ【坂田銀時】

２２．エビ天サーカス団 ページ22

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☆ 沖田side ☆



「でも手足が縛られた状態じゃ出来ないわ。あ、玉があればその上に乗ってやれるわよ。でも見た所、どこにもそのような物は無いわね、観客を待たせるのはサーカス団が一番やってはいけない事よ」

「土方さん･･････アイツ、馬鹿？」

「あァ、馬鹿だ」

「サーカス団はね、泣いている子供を見れば泣き止ませるし、喧嘩しているカップルが居れば仲直り出来るよう楽しませるし･･････空いた時間を無駄にしないプロなのよ！君達にはそのプロ意識が足りないようね！」

「いや、あの、サーカス団じゃないし」

「じゃあ団名は何？」

「いや、団名も無いっていうか、その」



馬鹿さ加減に圧倒されて、奇跡が起きている。犯人グループが意識を完全に持っていかれて、遂には銃口を下へ向けて自分達の正体を説明し始めているのだ。
相手も馬鹿とあれば、こちらが勝ったも同然。それを考えたのは俺だけでは無かった様子。こんな面倒な事件はさっさと終わらせたい為、近藤さんを見ると頷いた。



「分かった。じゃあ今日から私がリーダーになるわ。団名はそうね･･････『天ぷら』にしましょう」

「何で天ぷら！？つーかサーカス団じゃねェって言ってんだろ！！リーダーも要らねェ！人質は黙ってろ撃つぞ！！」

「･･････せめて台本を用意してから始めてくれないかしら。私は人質役に徹した方が良いのか、それとも反発した方が良いのか、どっち？」

「台本なんざ無ェよ！！リアル！！ノンフィクション！！」

「分かったわよ。そんなに言うなら『カボチャの天ぷら』に改名してあげるわ」

「何も言ってねェけど！？」



終わらない馬鹿達のやり取り。真選組はその隙を狙って突入し、男共を押さえた。案外上手くいってしまった特攻に「畜生ォオ！！」と叫ぶ容疑者。無視して逮捕をする。

隊士が人質の縄を解いていると「まだ話は終わってないわよ！！『カボチャ』にするか『エビ』にするか！！」と犯人グループよりも騒がしくしている女。



「私は『イカ』も捨て難いと思っていたのだけれど！！おーい！！何で車に乗せられてるの下っ端ァ！！」

「黙れ、変態馬鹿」

「総悟、この方のおかげで解決出来たんだからそんな事言うんじゃねェ。すいませんね、お嬢さん」

「あっ貴方は･･････！お久しぶりですゴリラ伯爵！」

「･･････え？」

「私です！ゴリアス･メアリーです！うわぁ伯爵と地球で出会えるだなんて！」

「俺って伯爵なの？」



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