異世界との出会い1 ページ1
砂塵が舞い、血と硝煙の臭いが漂う街___新宿
つい先程の戦闘により倒壊したビルを一瞥して、思いっきり伸びをする
首や腹を伝う生ぬるい感触を順に拭い、本部への報告の為にインカムを起動させた
「こちら第13大隊所属藤谷、エリアS区討伐完了。」
ナレーター「了、速やかに帰還せよ」
「…了」
無機質に切れたインカムに嫌気がさしながらも、貧血でふらつく体を立て直し駐屯基地の方向に足を向ける
ふと耳に聞き慣れない音が聞こえて、そちらを振り返ってみればそこには一匹の黒猫が佇んでいた
「珍しいな、こんなところに猫なんて」
普段は猫なんて気にもとめないのだが、何故か気になってその猫の前にしゃがみこむ
「お前、飼い猫か?なんでこんなとこにいるんだ?」
やけに毛並みもいいし、人見知りもしない様子だし飼い猫だと断定する
こんな戦闘区域に飼い猫が紛れ込むなんて珍しい
首周りを撫でてやれば、指先になにか固いものがあたり地面に落ちる
「これは、指輪?」
拾ってみれば、それは綺麗に金色に輝く指輪だった
それとなく自分の指にはめてみれば、その瞬間
意識が暗転した
「にゃーお」
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りお - こんな終わり方なんて!続きが見たいに決まっているわ。書いてくれると嬉しいですわ♪(ルカスの対応が…ってなってバグりました) (2023年5月5日 23時) (レス) @page6 id: 277740fe28 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続きが気になりました(●︎´▽︎`●︎) (2022年4月16日 21時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 私はミヤジが好きです (2022年4月4日 21時) (レス) @page1 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAITOU | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hal22
作成日時:2022年2月6日 23時