３２話：私だけの味方 ページ43
この世界の人間じゃない、とか
イタいこと言ったのに
信じるとか力になりたいとか
友達になりたい、とか
ズカズカとお構い無しに踏み込んでくるし
ワタルの思考回路は本当に読めない
｢ゴローニャ、先頭不能！ギャラドスの勝ち！
よって勝者は、フスベシティのワタル！！｣
物凄くバトルが強いと思ったら、既にジョウト地方のジムを全制覇してるっていうし
カントーでバッジを全て集めてもリーグへ行かないのは、自分が半人前だからっていうのが理由で
長老に認めてもらってから挑戦するんだとか
試験でも受けるの？
あれが半人前なら、一人前のハードル高すぎ
｢お疲れさま
これで２つ目のバッジだね｣
そう、２つ目はここニビジムで１つ目は私と出会う前にクチバで獲得したらしい
ということは、もしかすると私みたいに船に乗ってジョウトから渡ってきたのかもしれない
｢ギャラドスー！手当するから動かないでー｣
あの後、私はワタルと一緒にカントーを旅することを決めた(決めさせられたと言う方が正しいけど…)
それからポケモン達の回復やご飯などのお世話をするサポート係になった
ポケモンの知識の多い自分に任せてほしいと
私の方からワタルに頼んだからだ
当面はジム巡りに同行しながら、オーキド博士から貰った資料に載っている場所を調べていくことになる
けれど、私の調べ物は時間の掛かるものばかりなのに
ワタルはすぐにジムに挑戦はせず
急いでいないから、と言って私に付き合ってくれた
｢ニビで調べることはもうないのか？｣
｢うん、そっちは？
次のジムはどこに？｣
｢ハナダシティだ
オツキミ山を通った先にある｣
正直、いまでもワタルと旅をしていいのか悩んでる
ポケモンを持っていない私のボディガード
それに加え、調べ物の手伝いまでさせて
利用してるようで心苦しい
だから、自分からサポート係を進んで引き受けた
私自身が負い目を感じないように、お互い助け合えるような関係になりたくて…
自分がこんな浅ましい考えをする奴だなんて
とても恥ずかしい
秘密を打ち明けたのだって、一人が寂しかっただけだ
別れるときの方が、楽しいと思うこの瞬間より何倍も辛い思いをするのに
間違ってると知ってて逆の事をしたりして…
｢Aまた変な顔してるぞ、何考えてるか知らないがとりあえず今は俺に着いてこい｣
私は頭がバカになってしまったんだろうな
考えるより先に
もう足が動いてる
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
