検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:175,761 hit

24話:寡をもって衆を制す ページ33

技は教えてもらったけど
私にできるのかな…


「スモッグ!」



「ハクリュー!」

集中しなきゃ…

「こうそくいどうで避けろ!」


相手は7人、1人につきポケモンは1匹。

男の子が既に3匹倒しているから

残りは4匹…


「りゅうのいかり!」


私の相手は

リーダー格の男とその下っ端!


「技はそのまま!後ろへ!」

ハクリューが指示通り動いてくれたおかげで、下っ端のラッタを倒すことができた!


「まぐれでも勝てて嬉しいか?」


こいつ!

ニヤニヤとさっきから…!


「!? まわりが…、えんまくか!」

相手もポケモンも視認できないほどの煙

見た目に反して小賢しい男だ


「体を回転させながら、りゅうのいかり!」

見えないならあぶり出してやる


「ヘドロこうげき」


中から悲鳴が!

…攻撃があたった?


さっきまで濃く漂っていた煙は晴れ

「ハクリュー!!」

苦しげに身を縮める姿が


「毒…」


「きゅーっ!」

必死に声をあげ私に訴えているハクリュー

何を言ってるかは目を見れば分かる


けど、これ以上傷ついて欲しくない…



でも、…負けたら?



「残念だったな、お嬢ちゃん」


まだだ…


「マタドガス、やれ」


引きつけろ


「ヘドロ…」

「りゅうのいかり!!」


すれすれで攻撃は外したが、相手は怯んでいた


「でんじは!」


「チッ、まだ動けたのか!マタドガス!」

「ぐぐ、がっ」


いくら技を出すよう指示しても
麻痺で動くことができないマタドガス

男はその様子に痺れを切らし…


「クソがっ、仕返しのつもりか!

やれ!だいばくは…」


「たたきつけろ」


地面にめりこんで

マタドガスは倒れた




「クソはどっちだ、馬鹿野郎」




バトルが終わった途端に下っ端達は逃げたが

リーダー格の男はロープでギチギチに縛り、通報をきいて駆けつけてくれたお巡りさんに引き渡した


男は捕まるまでずっと悪態をついていた


あいつが自爆すれば逃げられたのに
あの役立たずめ

この✕✕ガキが舐めやがって…

俺が捕まったらボスが黙っていない
お前ら痛い目に遭うぞ!


覚えてろ!!


捨て台詞まで吐いて
とにかく最後までうるさかった


こっちへの暴言や恨み言はどうでもいいけど


『自爆すれば…』 『役立たず』


ポケモンをなんだと思ってんのあの男

引き渡す前に一発お見舞いしてやればよかった!




初めて戦って勝てたのに全然うれしくない


気分は今までにないほどに最低


後味の悪いバトルだった

25話:新感覚→←23話:カツアゲですか?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
171人がお気に入り
設定タグ:ポケモン , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

D - 仕事で疲れてたからかな?エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして!この作品、世界線(?)が大好きです!トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふっとう | 作成日時:2020年12月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。