２３話：カツアゲですか？ ページ32
｢バカか私は！｣
こんなねじれた考えは捨てよう
それからの私は邪念を払うように
お手伝いもポケモンの勉強も全力で取り組んだ
そうして過ごしていれば一日が過ぎるのも早く感じるようになった
あとは…、キキョウシティにおつかいに行く日があれば帰りにアルフの遺跡に立ち寄ってみたり
『ポケモンはどうやって生まれるのか？』について博士と議論したりと充実した日々を過ごした
２ヶ月後、私は再びアサギの港へ訪れた
｢ウツギ博士、お世話になりました！｣
深く頭を下げ
カントー行きの船へ乗った
｢スプレーよし、携帯食もよし｣
準備万端！
オーキド博士に会いに行くぞ〜！！
クチバから道路へ出た私は目的地であるマサラタウンをマップで確認していた
【チンピラの しゅうだんが あらわれた！】
いつものように断って通り過ぎようとしたが男達は行く手を遮るようにして立ちはだかった
それどころかポケモンまで出している！
｢おいガキ｣
これは、やばい…
｢ポケモン出せ｣
俺らとバトルしようや
リーダー格らしき男がニヤリと笑う
囲まれていて隙がないし
逃げ出せたとしても攻撃されてしまう
｢…すみません、ポケモン持ってないんです｣
どうすれば…
｢あぁ？じゃあ、別のもん出せよ｣
カツアゲか！
｢嫌に決まってるだろう、このハゲ｣
おっと口が滑った！？
｢なんだ？コイツのお仲間かぁ？｣
あっ、私じゃなかった！
｢女の子ひとりを相手に男が大勢で寄ってたかって…、恥を知れ！｣
声の感じからすると男の子かな？
男達が邪魔でよく見えない
…というかバトルしてる？？
全員、あっちに気を取られていて
私のことを見てない？
｢おりゃっ！｣
ふん！足の間からすり抜けてやる！
｢あっ、ガキが！待てこのっ｣
足を掴まれそうになりながらも
何とか男の子のもとへ逃げることができた
｢お前！戦えるか？｣
｢ごめん！ポケモン持ってない！｣
｢なら俺のを貸す｣
｢！｣
男の子は男達から目を離さず
モンスターボールを私に押し付けた
｢いいの？｣
会ったばかりの、それもポケモンを持ってない
バトルができるかもどうかも怪しいのに？
そんな人間に
自分のポケモンを任せるなんて…
｢お前はできそうだ｣
俺と一緒に戦ってくれ
｢わかった｣
ボールをしっかりと掴み前へ突き出す
カチッ
出てきたのは
美しくも雄々しさを感じさせる
大蛇のような風貌のポケモンだった
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
