12 ページ12
.
ディルック「遅かったな、配達は大変なようだ」
『はは、まぁ…。サイン頂けます？』
例の代理団長様に預けられた手紙を机の上に置き、カバンからは配達証明書を取り出す。
オーナーさんは机からペンを取り出し、証明書にサインを書いた。
『ありがとうございます。では、』
それを確認し、私はワイナリーを出ようとする。
実の所、初めから早く帰りたいと思っていた。
ディルック「…待て」
『はい？なんでしょ……ん！？』
ディルック「随分と冷えているな。」
部屋を出ようとしていたところを呼び止められ振り返ると、急にオーナーさんに手を握られた。
ディルック「いくらモンドと言えど、朝は寒い。」
そう言って私は手を引かれ暖炉の前に座らせられた。
そして本人はくるりと後ろを向き、沸かしていたのだろうか、ポットのお湯をティーカップに注いでいる。
すぐに甘い、良い香りが部屋に立ち込め始めた。
ディルック「コーヒーは豆を切らしているんだ。紅茶でよかっただろうか」
『え？？あ、はい…？』
コーヒーか紅茶かの話よりも、なんで引き止められたのかが気になりそれどころではない。
暖かいティーカップを手渡された。
やはり甘い香りが鼻をくすぐる。
暖炉の薪はパチパチと音を立てて燃えている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏仁豆腐のスプーンになりたい - 夢主がアイス落とした瞬間私はハーゲンダッツ食べてた (4月29日 16時) (
レス) @page17 id: 6ae8607e98 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - オチは鍾離先生がいいです (2021年3月14日 18時) (レス) id: 20abbf4036 (このIDを非表示/違反報告)
星屑売りのうさぎさん(プロフ) - アンケートのご協力をお願いします！ (2021年3月14日 15時) (レス) id: 6f5d93c8bf (このIDを非表示/違反報告)
星屑売りのうさぎさん(プロフ) - 猫(°▽°)さん» はわぁっ！！ありがとうございます！！とても嬉しいです！(*´ー｀*)まさに今日受験が終わりまして、リアルが落ち着きましたのでどんどん更新していきます♪これからもよろしくお願いします！ (2021年2月17日 15時) (レス) id: 6f5d93c8bf (このIDを非表示/違反報告)
猫(°▽°)(プロフ) - グッッッ……な、なんだこの尊い小説は…！？私みたいな身が言うのもなんですが、とても素晴らしい作品で更新楽しみにしてます！これからもお体に気をつけて頑張ってください！ (2021年2月15日 22時) (レス) id: 77f036c115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星屑売りのうさぎさん | 作成日時：2021年1月31日 13時
