★ ページ45
いつしか潤に
リードされていて。
気がゆるんだその瞬間、
クルリと上下逆転されてしまった。
一瞬キスを止め。
吐息がかかるくらいの距離で。
見つめあう私たち。
「...新年早々肉食じゃん(笑)」
「...潤のせい。潤が悪い...」
今度は私が答え終わる前に。
一つ、奪われたキス。
「ん...っ...///」
やっつけてやるつもりが。
逆に骨抜きにされてしまった。
甘い熱いそれに変わった
そのまなざしに
まっすぐに見つめられ。
見下ろされている私。
その状況が。
自分のしたことが急に
恥ずかしくなってきた...///
そんな私を。
やっぱり優しく甘い瞳で。
そっと私の頬にかかった
髪を払い、
親指で唇をなぞる潤。
その指先まで熱を
帯びてきているのがわかる。
「...俺も。餓死寸前だったよ」
そういう潤は。
もうポスターなんて
比じゃないくらい色っぽくて。
私から仕掛けたくせに。
...窒息寸前だった...///
目の前の潤の唇。
開き加減が絶妙にセクシーで。
ぷるんぷるんの。つやっ艶で。
思わず眩暈がしてしまう。
その唇が。瞳が。
今にも近づいてきて。
私を愛し始めるなんて。
思うだけでもうクラクラ。
長く伸びる下まつげにも
もうノックアウト。
どうしてこんなに。
潤に夢中なんだろう。
くやしくて。
でも愛しくて。嬉しくて。
ぷくっとした、
潤の目の下のタンク。
人差し指で軽く
押してしまった私。
不思議そうに。
でもそんな私の気持ち、
すっかりお見通しな顔で。
ふふっと笑ってから。
小鼻と小鼻、ククッと
軽くこすり合わせて。
耳元で優しくささやく潤。
「今年もよろしく」
「...よろしく...
お願いします...？」
「これ？ふふっ、
エスキモーのあいさつ♪」
「...ぷぷっ(笑)」
「あ、バカにしたなっ！
このやろっ！」
「きゃっ」
新しい年も。
きっとわがままで。
どーしようもないくらい
潤に首ったけな私だけど。
どうぞあきれず
受け止めてね。
あなたのその優しい
指で。唇で。瞳で。
ひかれて。弾かれて。
愛でられて。
今夜もまた私の上で奏でられる、
２人だけの幸せの音楽。
どうかいつまでも、
いつまでも。
甘い音色で聞かせてね。
響かせてね。
＜ END ＞
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かこ(プロフ) - のんさん» わ！コメントありがとうございます。私も同じ気持ちな方がいて嬉しいっ(ToT)ざわざわするのは、やっぱり彼が好きだから、なんですよね。来年もともに彼を、彼らを見守っていきましょう〜＼(^o^)／ (2016年12月31日 8時) (
レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 美月さん» 今年は本当にありがとうございました(*^^*)うふふ、来年はもっと美月さんを紫に染められるよう頑張ります(^o^)vこちらこそ来年もよろしくお願いします。 (2016年12月31日 8時) (レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 菜美恵さん» こちらこそ今年はありがとうございました。ツクーるでもこうしてコメントのやり取りができて本当に楽しかったし、書く励みになりました。来年もともに応援していきましょう(*´ω｀*) (2016年12月31日 8時) (レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - かこさん、私もざわざわしてました。で、かこさんと同じ心境にいたりました(*^_^*)なんだか嬉しくなってコメントしちゃいました。 (2016年12月30日 22時) (レス) id: 28588f8599 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - かこさん！こんばんは！かこさんのおかげで潤くんに染まってきている毎日です、、、笑 にのちゃんのお話も、みんなのお話も好きですが。笑 そんな愛でいっぱいのかこさんのお話、来年も楽しみにしてます！来年もどうぞよろしくお願いします！ (2016年12月30日 22時) (レス) id: bf49cd689d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かこ
| 作成日時：2016年12月10日 17時
