12 ページ13
「まだだよ」
「そうか、会いたがっていたぞ。赤司が」
私はその名前を聞いて体を強ばらせる。
征十郎が来る前に逃げようか…。
「僕の話か?」
「げっ!」
「げっ、とは失礼だな。A」
逃げる前に捕まった…。
「赤司…と白戸って仲悪いのか?」
「いえ、仲が悪いというか…Aさんが一方的に相性が悪いと思ってるみたいです」
火神くんとテツヤが私たちの話する。
思っているのではない、実際相性悪いだろう。
だって征十郎は…。
「会いたかったよ。A」
そう言って私の手の甲におもむろにキスを落とす。
そう、この征十郎がなんだかんだ1番やばい。えげつないアプローチをしてくる。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
「やばい!Aっちが壊れた!」
今、みんなが囲んでくれていたから良かったものの、こんなに堂々とアプローチしてくるのは危険すぎる。変な疑いかけられても私は知らないぞ。
「ほんっとにダメだから…」
「そんなに顔を赤くして、説得力がないよ」
征十郎の手から抜け出し真太郎の後ろに避難した。
「あそこヤバくね…?キセキの世代ばっかじゃん」
そんな声がどこからともなく聞こえてくるふと見渡すと一際目立つ高身長を発見する。
「敦ー!」
ばっと手を挙げると、敦はこちらに気がつく。
「Aちんじゃ〜ん。久しぶり、元気〜?」
「元気だぞ!」
敦は手に持つポッキーを私の口に入れる。
お菓子をくれるなんて珍しいこともあったものだ。
「ありがと」
「いいよ〜再開祝い〜」
癒しだ。テツヤと敦は本当に癒される。オアシスだ。
そんな事をしてるとずしりと背中が重くなる。
「Aっち、昔から黒子っちか紫原っちのとこ行っちゃうし、オレのことも見て?」
「ちょ、涼太」
ぐっと顔を寄せる。これは本当にまずい。
「黄瀬くん、みんなの前ですよ」
テツヤが助け舟を出してくれた。
アプローチのえげつない人間が二人。
この合宿、バレないように過ごせるのか…?
82人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二次元依存症 - 更新お願いします!頑張ってください! (2020年6月9日 9時) (レス) id: 6c212b079c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 今吉先輩ドSすぎる////高尾が優しくてキュンときました。伊月先輩とむっくんが可愛い!更新頑張ってください! (2020年5月13日 20時) (レス) id: fc99185244 (このIDを非表示/違反報告)
蓮見敬人命です。(プロフ) - 今吉様が、、。予想以上に腹黒!でも素敵なお話です (2020年4月23日 18時) (レス) id: d9754627b9 (このIDを非表示/違反報告)
御守(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます!今吉さんは徹底的に行くだろうなと思って書きました笑 (2020年4月23日 8時) (レス) id: 1f319702a2 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 今吉さんがドSすぎて笑いましたw (2020年4月19日 4時) (レス) id: 618048078d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:御守 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/nekyomu
作成日時:2020年4月13日 10時