リア恋 064 ページ14
貴方 side
そらる「 本格的に俺お邪魔虫じゃん 」
「 そうですね。お出口はあちらです 」
そらる「 へーへー、分かりましたよ。あ、真冬に変なことすんなよ？」
「 普通逆では…？」
でも「過保護すぎだよ」と彼方さんに笑いかける真冬さんがあまりにも天使だったので許そう。
そらる「 A、」
「 はい？」
くしゃくしゃ。
折角セットした髪を少し乱暴に、酷く優しい手つきで撫でられた。
そらる「 真冬の彼女として、愛を受け止めるのは大変だぞ 」
まふ「 なっ…！」
真冬さんの、彼女。
そらる「 あはは、二人とも顔真っ赤〜 」
「 …うるさいですこの野郎。おとといきやがれ 」
そらる「 ちょいちょい昔のネタを挟んでいくスタイルなに？」
まふ「 もう！ほんとに揶揄うの好きなんだから！」
そらる「 ごめんごめん。微笑ましい二人をみたらおにーさんついつい口が滑っちゃった 」
「 …おじさん 」
そらる「 Aちゃん何か言った？」
「 とんでもございません、お兄様と呼ばせていただきます 」
そらる「 よろしい。んじゃ俺は帰るわ。あとは若いお二人でごゆっくり 」
ひらひら手を振って、本当に帰ってしまった彼方さんの残像に苦笑しつつ彼が綺麗に食べきったお皿を片付ける。
まふ「 俺も手伝うよ 」
「 と、とんでもないです…真冬さんの神の手に冷水をかけるだなんて滅相もない 」
まふ「 大袈裟な。これくらいは俺だって一人暮らしだったしできますー 」
その後一歩も譲らない彼に、とうとう私が折れて結局二人で食器洗いに挑んだ。
度々触れ合う指先や、肩が妙に熱くて意識してしまうからかいつもより早くお皿を磨き終えそう。
まふ「 なんかさ、こういうのいいね 」
「 えっと…はい…まだ少し恥ずかしいですけど 」
まふ「 あはは。うん、その緊張感伝わってる。でもそれと同じくらいAちゃんが俺のこと大切に想ってくれてるのも分かってるからね 」
水に触っていたから、まだ冷たい掌が髪を優しく撫でる。
私は真冬さんよりずっと小さくて、必然的に見上げてしまう形になる。可愛く映っているだろうか。不細工と思われていたらどうしよう。もしそうなら死にたくなる。
真冬さんは今日も素敵。白に近い金髪はサラサラで、透き通った黒瞳はまるで真珠のよう。
ああ、好きだな。
そんなことを想いながら彼に微笑いかけた。
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あや - もうひとつだけリクエスト！ゆせくんとゆづきくんの恋愛物語が読んでみたいです。なんか自分勝手で……すみません！ (2018年12月25日 20時) (
レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 完結おめでとうございます！すごく面白かったですー！もうnqrseくんカッコよすぎ。リクエストなんですが、リア恋枠 【nqrse】読みたいです。nqrseくんの恋が叶うハッピーエンドを作っていただければ幸いです！ (2018年12月23日 23時) (レス) id: 28e750a0f3 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - 面白くて初めから読んじゃいました。完結おめでとうございます。これからの花籠さんの活躍を心から期待し、陰ながら応援しております。（リア恋lastのまふまふさんのセリフ「離さない」が「話さない」になってると思います…。お気を悪くしてしまったらすみません…！） (2018年12月15日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃん☆。.:＊・゜(プロフ) - 初コメ失礼します！完結、おめでとうございます!!番外編もとても面白くて更新をいつも楽しみにしていました！おもしろくて感動できてすごくキラキラしていて私は大好きでした！新しい作品も、がんばってください!!!!ほんとに、お疲れ様でした！花籠さん、大好きです!!! (2018年11月6日 22時) (レス) id: e9a801723a (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 完結おめでとう御座います。何度も読み返していて感想が遅くなり申し訳ありません。このお話に私は恋をしました。出逢えた事が幸せだと胸を張れます。終りを迎えるのは哀しいですが4人のこの先の幸せを祈っています。次花籠さんのお話を読める時を楽しみに待っています (2018年11月4日 18時) (レス) id: 1d5253b3c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花籠 x他1人 | 作成日時：2018年9月21日 12時
