例のあの子は獅子寮に【アズカバンの囚人】

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「お手紙が来てましたよ」







ビーナがパタパタと走って手紙を持ってきた
誰からだろうか？








「ええ＿＿＿」








「誰からでした？」







「まあビーナ！ハリーからだわ…漏れ鍋で過ごすことになったらしいわ」






言ってくれたら空き部屋を貸したのに
…いやあの人が黙っちゃいないか








ハリーはどうやら
ホグズミードの許可証を貰おうと交渉したらしい

それで…ええっ？叔母さんを風船見たく膨らました…まさかほんとに言ってるの？？







ハリーは時々私の想像もつかないことをやってのける
でも魔法を使ってはいけないはずだけど






…大臣？へぇ…まさかあの大臣が、ねぇ

許可証はどうやら規則だとか言って
貰えなかったらしい。変なとこでケチね








ホグズミードに一緒に行けないのね…
なんだか寂しいわ






ビーナに紙とペンを用意してもらい
いそいそお返事を書く
ハーマイオニーからのお手紙にも
もちろんお返事を書いた







ロン？ロンは私が送っても全く返事してくれないのよ
忙しいのかしら？

んん…多分面倒くさがってるのよ







学校で会ったら一目散にしばいてやるわ








＿＿＿




「ひっ…」






「どうしたロニー坊や？」







「なんかAに殺されそう…ロニー坊やって呼ぶなよな！」






「ねえロンこの手紙机の上に置きっぱだったわ。」






ああーーーー！！！！！！
ウィーズリー家ではロンの悲痛な声がしたんだとか

しっかりお返事を書いていたロンだが最後の最後まではしっかりしてなかったらしい
机の上にぽつんと置かれた便箋が








「終わった…」

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