無知な君への危険性＊心操人使 ページ13
空を見ればオレンジ色が広がるような時間のこと。
Aは家が近い友達の心操の部屋の前にいた。
彼女が中学二年生くらいの時にこの辺りに引っ越してきたため幼馴染とは言えないが、その頃からAは一つ上の心操に随分と仲良くしてもらっていたため、今ではお兄ちゃん的な存在になっていた。
Aは今日、学校が終わって心操の家に遊びに来たのだ。
彼が忙しそうにしている時は遠慮するが、放課後彼の所に遊びに行くのはAの日々の楽しみだった。
『心操君、私だよ！部屋入ってもいい？』
「また来たのかA……。」
Aが心操の部屋をノックして呼びかける
と、いかにも気怠そうな顔で部屋から出てくる。
『だって心操君と遊ぶの好きなんだもん。』
「……入れ。」
『ありがと！』
Aが満面の笑みで気恥ずかしいことを言えば、心操はそっぽを向いて彼女を部屋の中に入れた。
時間が経ち時計の針も6時を指した頃。心操の頭にある疑問がよぎった。
Aは今、なんでもないような顔をしているとはいえ、男の部屋に一人で上がり込んで、夏と言う季節故の露出度の高い格好でベッドに座っているのだ。
別に今まで、この状況に疑問をもたなかったわけではないが、気になったのはAがこの状況をどう思っているのかだ。
もしこの状況をなんとも思っていなくて、自分以外の男の部屋にこうして上がり込んでいてはどうなるかは想像がつく。
さんざんヴィラン向きの個性とか言われた俺の部屋に頻繁に遊びに来ているくらいだから他の人になんて、もっとついていきそうなものだ。
「なぁ、この状況なんかおかしいと思わないの？」
『えっ？何が？同じ年の子と遊ばないのかってこと？』
………ダメだ。全然わかってない。
「いや、そうじゃ……」
『ちゃんと友達ならいるから大丈夫だよ!』
心配するなと言うように笑みを浮かべる。
一番心配なのはそういうところなのだがとりあえず教えないとどうにもならない。
「…はぁ、あんま男の部屋に上がり込むなよ。」
『えっ、私なんか悪いことした？』
このままではなにもわからずに帰りそうなのでAの肩を押して、覆い被さってみる。
まぁそれ以上はなにもしないけど。
「こういうことになるぞ、お前。」
これで十分、男の部屋に一人で来ることの危険性は教えたつもりだったが、このときの俺は思いもしなかった。Aの口からあんな言葉が出るなんて。
―――
次に続きます。
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きのこ - 心操君と真堂君が、、、、グハァ(血吐 (2018年10月12日 21時) (
レス) id: b000323d2b (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - Ψ藤｡さん» ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: 5f6ae5c170 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - Ψ藤｡さん» リクエストありがとうございます!遅くなってしまうのですが書かせていただきますね！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: e541ce1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - カリンさん» リクエストありがとうございます！遅くなると思いますが書かせていただきます！ (2018年9月27日 22時) (レス) id: e541ce1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
Ψ藤｡(プロフ) - リクエストいいですか？尾白君と心操君に夢主が取り合いされるって感じでお願いします！激甘で！ (2018年9月25日 20時) (レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリ | 作成日時：2018年7月7日 17時
