強く ページ19
サガーミ「それでは、今から【ホワイトドリーム王国】の王、そして幹部を全員断罪」
『お待ちくださいませ。お父様』
ザワっ
クヌーギ(！？なぜ……！！！！)
「王女様だ！！」
「お美しい…」
「今回も王女様が私たちを守ってくれた！！」
「王女様〜！！！」
『ふふ、みなさん、ご機嫌よう』
サガーミ「…なにを？」
『申し訳ございません、お父様。急な乱入、お許しくださいませ……彼らを、許してくださいませんか？』
サガーミ「！？」
ザワザワ
レオ「……」
「なんとお優しい…」
「さすが王女様…！！！！」
『彼らがいなくなっては、国民達が困ります。そして、悲しむでしょう。そんな姿…私は見ていられません。どうか、お考えを』
エイチ(…自分の…この国の評価を上げるためか)
そう、ここには彼の国の者も見に来ている
死刑なんてことになればあちらが黙っていないだろう
味方につけておかなければ
エイチ「……やってくれたね」
『そうですか？……私は、貴方が嫌いです』
エイチ「…そう」
『ですが私が嫌いなのは【王】としての貴方であって…【エイチさん】としての貴方は……好きですよ。貴方の行動は正しい行いとは言えない。ですが……全て、国の発展のため』
エイチ「…君は、お人好しだね」
『よく、言われます』へにゃ
エイチ「…エイチでいいよ」
『分かりました。それでは私もAとお呼びくださいませ、エイチ』
エイチ「うん、A」
レオ「………」
『んんんんん』
レオ「お疲れ、王女ちゃん」
『！レオ…！！これ、【Knights】のみんなに渡してくれる？』
レオ「？……！！！戦い方においての改善点か」
『えぇ。今までのペア、グループも変えた方がいいかもしれませんね…まぁ、戦わないのが1番なのですが……今のこの世界にそんなことはないと思うので』
レオ「…なぁ、“A”」
『！……何？』
レオ「オレは…役に立ててるか……？オレは…邪魔じゃないか……？」
！！………
ギュッ レオ「！！！！」
『震えてるわ。……役に立つとか立たないとかじゃない。私は、貴方のことが大好き…だから、そばにいて欲しいの』
レオ「っ………オレ…Aより絶対強くなって絶対お前を守れるようになるっ……！！！！！」
『…うん、待ってるね。レオ』
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作者名：kanade | 作成日時：2018年11月18日 15時
